マツ目/ヒノキ科/メタセコイア属 花期/2月下旬~3月中旬 結実期/10月~11月 紅葉/11月下旬~12月上旬
学名/Metasequoia glyptostroboides Hu & W.C.Cheng
外来種

#メタセコイア(3本) 藤沢市・舟地蔵公園 2024/07/08
公園などにしばしば植栽される、中国(China)原産の落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。一属一種。樹高は、イチョウ(公孫樹)の目を見張るとんでもない巨木と同程度の30mくらいに成長する。樹形がきれいな円錐形(立体的な三角形)に整うので、巨大なクリスマスツリーといった感じの姿になる。針葉樹は常緑のものが多いが、本種は落葉樹で、秋から春にかけては葉を落とす。和名はアケボノスギ(曙杉)。英名のドーン・レッドウッド(Dawn redwood、夜明けのセコイアの意)に絡めて名付けられたか。”曙(夜明け)”とは、太古の昔からあるという意味が込められているらしい。一般にはメタセコイア(転訛(てんか)してメタセコイヤ)の呼称で通っている。名前の区切りは、メタ・セコイア。メタとは、”次の、変わった”などといった意味。新しく発見された、(米国に現生種として分布がある)セコイアに似ているけれど違うやつ、といった感じの名前。要するに、セコイア2号。”生きた化石(生きている化石、英語でLiving fossil)”の一つ。太平洋戦争開戦直前の昭和16年(1941)日本の植物学者三木茂博士が日本で出土した植物の化石の中からセコイアとは異なるものを見出してメタセコイアと名付けたのが事の始まり。当初の和名はイチイヒノキ(一位檜)。100万年前に絶滅し、化石として現代に伝わるのみ、と考えられていた。ところが同年に中国(China)四川省(当時)の磨刀渓(まとうけい)という場所で現地では湿地に生えていたためスイサ(水杉)という名前で呼ばれていた樹高30m余りの一本の木が気づかれ、これが戦後の昭和23年(1943)に生きた状態で現存するメタセコイアであるとして新種記載され、世界を驚かせた。昭和13年(1938)に発見されたシーラカンスの植物版といった感じの大ニュースである。のちに周辺地域にも分布があることが判明。その後、日本にも戦勝国の米国を経由して種子や苗木がもたらされ、昭和天皇に献上されたものが皇居に植樹されたのをはじめ、太古の昔には日本にも生えていた”生きた化石(生きている化石)”として大きな話題にもなったことから全国各地に植栽されるに至った。いずれはとんでもない巨大樹に育つため、植えられているのは公園などの広大な敷地がある場所。大きな幹線道路沿いにメタセコイア並木が作られることも。生物学者でもあった昭和天皇がメタセコイア好きだったことに関係してか、現在もお役所が好んで方々に植栽しているようで、見かける機会は結構多くあるはず。きれいな三角樹形の巨大樹を見たらまず本種と考えて大体は差し支えない。

冬の#メタセコイア 茅ヶ崎市・浄見寺 2024/01/14

冬の#メタセコイア(手前はタイミンチク) 東京都文京区・小石川植物園 2020/01/21

冬の#メタセコイア 東京都文京区・小石川植物園 2020/01/21

林内に生えた#メタセコイア(白色点線内に重なるように2本) 大磯町高麗・高麗山公園 2024/02/12

林内に生えた#メタセコイア(白色矢印2本) 大磯町高麗・高麗山公園 2024/02/12

花期直前の#メタセコイア 鎌倉広町緑地 2017/02/25

#メタセコイア 藤沢市・舟地蔵公園 2024/02/14

冬の#メタセコイア 藤沢市・舟地蔵公園 2024/01/14

花期直前の#メタセコイア 藤沢市・舟地蔵公園 2023/03/04

花期直前の#メタセコイア 藤沢市・舟地蔵公園 2023/03/04

新緑の#メタセコイア 横須賀しょうぶ園 2021/04/20

新緑の#メタセコイア 相模原市南区・相模原公園 2022/05/05

#メタセコイアの並木 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/06/06

#メタセコイアの並木 平塚市・馬入ふれあい公園 2021/06/21

グランドビクトリア湘南(結婚式場)と#メタセコイアの並木 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/08/11

#メタセコイアの並木 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/08/11

#メタセコイア(3本) 藤沢市・舟地蔵公園 2024/07/08

グリーンハウス2F展望室から見た噴水広場#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

噴水広場#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

噴水広場#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

紅葉が深まり熟した実が付いた#メタセコイア 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイア(背景は相模湾に浮かぶ初島) 静岡県熱海市伊豆山 2024/12/27
葉は羽状複葉、にしか見えないが、学術的には一片一片の小葉に見えるものが個々の独立した葉で、羽状複葉の軸に見える部分は枝である。葉は対生。よく似ていて紛らわしいラクウショウ(落羽松)の葉は互生である。

#メタセコイアの展葉 藤沢市・奥田公園 2022/04/07

#メタセコイアの葉 藤沢市・奥田公園 2022/05/10

#メタセコイアの葉 藤沢市・奥田公園 2022/05/10

#メタセコイアの対生の葉 藤沢市・奥田公園 2022/05/10

#メタセコイアの枝と葉 藤沢市・奥田公園 2022/05/10

#メタセコイアの葉 平塚市・馬入ふれあい公園 2021/06/21

#メタセコイアの(紅葉した)葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

#メタセコイアの(紅葉した)葉 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17
紅葉した葉は、ばらけることなく枝ごと(どう見ても羽状複葉としか思えない姿で)散って落ちることも多い。

#メタセコイアの枝ごと落ちた葉 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアのばらけて落ちたり枝ごと落ちたりする葉 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの枝ごと落ちた葉 平塚市総合公園 2014/12/02
幹は縦に裂ける。ぺりぺりと”長ーく”剥がせそうな樹皮をしているのが特徴。ラクウショウも縦割れするが、横にも筋(すじ)が入る。

#メタセコイアの幹(樹皮) 東京都文京区・小石川植物園 2020/01/21

#メタセコイアの幹(樹皮) 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/07

#メタセコイアの幹(樹皮) 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

#メタセコイアの切り株 茅ヶ崎市・茅ヶ崎市民俗資料館(旧和田家) 2023/02/09
水辺に植えられていたら、ラクウショウの可能性大、植物園ではごく希にスイショウ(水松)も。公園では、ヒマラヤスギ(ひまらや杉)、ドイツトウヒ(どいつ唐檜)、ときにコウヨウザン(広葉杉)あたりも見かけるだろう。
メタセコイアの花
メタセコイアは冬は落葉するため禿げあがるが、早春に何やら赤茶けた、遠目にはちょっと汚らしくも見えるものがたくさんだらりとぶら下がっている。それが花序(の蕾)である。高木なうえに花は木の上部に付く傾向が強いので、人の目線に花があって間近で観察できる機会は滅多にない。

#メタセコイアの若い花序(蕾) 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/10/28

#メタセコイアの若い花序(蕾) 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/10/28

#メタセコイアの紅葉時にぶら下げている雄花序の蕾 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの紅葉時にぶら下げている雄花序の蕾 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの紅葉時にぶら下げている雄花序の蕾 平塚市総合公園 2023/12/08

#メタセコイアの花序(蕾) 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/02/09

#メタセコイアの花序(蕾) 藤沢市・舟地蔵公園 2023/03/04

#メタセコイアの花序(蕾) 茅ヶ崎市民俗資料館(旧和田家) 2016/03/08

#メタセコイアの花序 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの花序 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04
グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアの風邪薬「コンタック」のキャラクター”Mr.CONTAC“にそっくりな粒が、雄花。雄花がたくさん付いて花序を形成している。雌花は、あまり見かけないが、この花序の先端(最下部)に一個程度付くことがある。小さなツクシ(土筆)の頭のような形状で、まさかの真緑色をしているので、あれば見つけることはさほど難しくはない。

#メタセコイアの雄花と雌花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの雄花と雌花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの雄花(蕾) 茅ヶ崎市民俗資料館(旧和田家) 2016/03/08

#メタセコイアの雄花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの雄花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの雄花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの雄花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/02/25

#メタセコイアの咲き終わって落ちた雄花 鎌倉市植木・龍宝寺 2017/03/25

#メタセコイアの咲き終わって落ちた雄花 鎌倉市植木・龍宝寺 2017/03/25

#メタセコイアの雌花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの雌花 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04
なおラクウショウの雌花は、雄花序から独立して、雄花序基部の枝に付く。
メタセコイアの実
まん丸の球果ができる。枝から長い柄(え)があってその先に実が一つ付く、というサクランボ(さくらん坊)のような姿になる。(昭和時代(-1989)の古典的な)バレーボールのボールのような模様に裂け、種鱗(しゅりん)は細くて人の唇形。

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2021/06/21

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2021/06/21

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2021/06/21

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/10/28

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/10/28

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/10/28

#メタセコイアの未熟な実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/10/28

#メタセコイアのほぼ熟した実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイアのほぼ熟した実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17
果実が熟して裂開し種子を放出し始めるのは、葉の紅葉が深まった頃(12月上旬~中旬)から。

#メタセコイアの熟して裂開し始めた実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイアの熟して裂開し始めた実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイアの熟して裂開し始めた実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイアの熟して裂開した実 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイアの種子 平塚市・馬入ふれあい公園 2024/12/17

#メタセコイアの完熟して裂開し残存した実 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの完熟して裂開した実 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04

#メタセコイアの完熟して裂開した実 平塚市・馬入ふれあい公園 2023/03/04
なおラクウショウの実は、柄がなく、複数個が枝に直接付く姿をしていて、(古典的な)サッカーボール模様に裂け、種鱗は多角形。五角形とかに割れた実のかすが地面に落ちていればラクウショウである。
メタセコイアの紅葉
濃いオレンジ色によく染まる。メタセコイアの紅葉が見頃になるのはラクウショウより一週間ちょっと遅く12月1日頃。

#メタセコイアの紅葉 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの紅葉 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの紅葉(垂れ下がっているのは翌春に咲く雄花序の蕾) 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの紅葉 相模原市南区・相模原公園 2025/11/29

#メタセコイアの紅葉(右側三本) 横浜市金沢区・金沢自然公園 2020/12/15

#メタセコイアの紅葉 横浜市金沢区・金沢自然公園 2020/12/15

#メタセコイアの紅葉 平塚市総合公園 2014/12/02

#メタセコイアの紅葉 平塚市総合公園 2014/12/02

#メタセコイアの紅葉 平塚市総合公園 2014/12/02

#メタセコイアの紅葉 平塚市総合公園 2023/12/08

#メタセコイアの紅葉 平塚市総合公園 2014/12/02

#メタセコイアの紅葉 鎌倉市・浄妙寺・石窯ガーデンテラス 2016/12/08

相模原麻溝公園展望塔から見た#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

相模原麻溝公園展望塔から見た#メタセコイア並木の紅葉(中央奥) 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

噴水広場#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

グリーンハウス2F展望室から見た噴水広場#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

噴水広場#メタセコイア並木の紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

#メタセコイアの紅葉(右側手前の既に禿げているのはラクウショウ) 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

#メタセコイアの紅葉 相模原市南区・相模原公園 2020/12/08

#メタセコイアの紅葉(手前はクロマツ) 東京都調布市・神代植物公園 2021/12/11
東京都文京区・#小石川植物園(正門入ってすぐ正面の1本=昭和24年(1949)日本で初めて発芽した苗のうちの1本を昭和32年(1957)に植えたものか、メタセコイア林の20数本=昭和24年(1949)発芽苗から挿し木で増やしたもの)、東京都千代田区・#皇居(吹上御苑(ふきあげぎょえん)、現地調査をした米国のラルフ・チェイニー博士から昭和24年(1949)に昭和天皇に苗木が献上されたもの、昭和62年(1987)歌会始(お題「木」)天皇陛下御製「わが国のたちなほり来し年々にあけぼのすぎの木はのびにけり」)、東京都調布市・#神代植物公園(えびね・あじさい園)、東京都八王子市楢原町他・北浅川(城山川との合流地点に「北浅川のメタセコイア化石林」、昭和42年(1967)29個の株化石を発見・内6個は掘り起こされて博物館等に収蔵)、東京都八王子市千人町・南浅川(五月橋下流側に株化石)、川崎市多摩区・#生田緑地(岡本太郎美術館東側にメタセコイアの林)、横浜市金沢区・#金沢自然公園(みずの谷に5本=北谷口から見えるもの)
#横須賀しょうぶ園、#浄妙寺(石窯ガーデンテラス)、#大船フラワーセンター(駐車場との間の街路樹=強剪定で樹形不良、もみじ山(旧第2展示場の南東向かい)=下方に枝なし、シャクヤク園)、#鎌倉広町緑地、藤沢市・#舟地蔵公園(花壇中央に3本、低所に枝なし)、藤沢市・#奥田公園多目的広場(鵠沼歩行者専用道(ペデストリアンデッキ)に樹形壊されているのがよほど気に食わないのかほぼ一切咲かない、地面に実の残骸も見当たらない、令和4年(2022)3月12日 花なし、令和5年(2023)2月9日 雄花は二三のみ)、#茅ヶ崎市民俗資料館(旧和田家、伐採滅失)、茅ヶ崎市・#スリーハンドレッドクラブ(ゴルフ場、浄見寺際に多い)、#平塚市総合公園(西側ゲート(平塚総合体育館北側)に50本の並木(平塚総合体育館南側はサワラ並木)、低所に枝なし、景観重要樹木「メタセコイアの並木」)、#馬入ふれあい公園(中央広場、比較的低木で低所に花あり、スカイデッキ上から)、大磯町高麗(こま)・#高麗山公園(こまやま-、高来神社(たかく-)裏の女坂登り口分岐のすぐ東側に2本、高麗山樹木園時代に植栽された名残り)
愛川町・#愛川ふれあいの村(多い)、相模原市南区・#相模原公園(噴水広場を囲う並木、グリーンハウス2F展望室(09:30-、無料)からが最も眺め良好、相模原麻溝公園展望塔(グリーンタワー相模原、09:00-、無料)から遠景、芝生広場北側にメタセコイアとラクウショウ)
参考資料
『メタセコイア』 斎藤清明著 中央公論社発行(1995)
ラクウショウ
セコイア(センペルセコイア)
ヒマラヤスギ(ヒマラヤシーダ)
コウヨウザン
メタセコイアの若い花序(蕾)の画像が追加されましたね
あんまり これを言うと見すぎててドン引きでしょうか、スミマセン。
見応えのある大木ですが
舟地蔵公園の植え方は周囲とのバランス美しいですね。
平塚総合体育館北側の50本の並木は
昔、ヨン様と歩いたソミナムのメタセコイアを思い出しますわ~♪
木の高所をあまり見ようとすると 後で首肩の調子が悪くなるので注意ですね
小田原の寺社のオオバヤドリギも見に行けて(お墓から近すぎて驚きましたが)
お陰様で楽しかったです。
その後、調子は如何ですか、やはりバファリンで鎮痛ですか、、。