小葉の栴檀草 キク目/キク科/センダングサ属 花期/9月中旬~12月 結実期/10月~1月
学名/Bidens bipinnata L.
外来種駆除稀少
#コバノセンダングサ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/16
熱帯アメリカ原産という、やや大型な一年草。センダングサの仲間は色々あれど、センダングサと同じく黄色い花弁(舌状花)があるのが特徴。草丈は生育環境により人の脛(すね)から腰くらいか。栽培してみたらセンダングサと同じ背丈で1.5m近くにまでなったが、野良でよく見かけるのは膝(ひざ)上(50cm強)くらいか。市街地の道端などのやや乾燥した場所に帰化していることがあるが、こういった場所では機械で刈払いされやすい。茎が切断された場合は枝を伸ばして再生を図るため、やけに小さかったり不格好な姿で生えていることも多々。逆に刈られなかった場合は台風で倒されやすい。いずれにせよ荒れ地感を醸し出す雑草。湘南・鎌倉・三浦半島で見かける機会はかなり稀。どこにでもあるものでなし。
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2019/09/30
センダングサとの明らかな違いは葉の形状。小さな多数の鋸歯がない、のがポイント。
コバノセンダングサの葉 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2019/09/30
コバノセンダングサの葉 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2019/09/30
コバノセンダングサの葉 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
#センダングサと#コバノセンダングサの葉の比較 2020/06/24
#コバノセンダングサと#センダングサの比較(各1株) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/19
コバノセンダングサの花
花は黄色の管状花に黄色の舌状花が数枚だけまばらに左右非対称で付く点はセンダングサに同じ。花径1cm余り。コバノセンダングサは総苞外片はときに少し長くなって開き、アメリカセンダングサ(アメリカ栴檀草)を匂わせる姿になることがある。
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
コバノセンダングサ、花径1cm 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
#コバノセンダングサ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/24
#コバノセンダングサ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/24
コバノセンダングサ 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
肉眼ではほとんど見えないが、ルーペで覗くと総苞外片の表面に細かな毛が少しばかり生えている。だけ。対してセンダングサの総苞外片は表面に細かな毛がやや多めにあるのに加え、縁(ふち)に毛が多く生えているのが特徴。この縁毛(えんもう)の有無もセンダングサとコバノセンダングサを見分ける大事なポイントになる。
コバノセンダングサの総苞外片 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2019/09/30
コバノセンダングサの総苞外片 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2019/09/30
#コバノセンダングサと#センダングサの花と総苞外片の比較 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/24
コバノセンダングサの実
お馴染みのコンセンダングサ(小栴檀草)の実と同系統のものながら、より長い。ひっつき虫になる。
#コバノセンダングサの若い実 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/16
#コバノセンダングサの若い実 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/16
コバノセンダングサの開きかけた未熟な実 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2019/09/30
#コバノセンダングサの完熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2020/08/24
コバノセンダングサの完熟した実、長さ1.7cm 藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線 2018/09/24
藤沢市鵠沼海岸四丁目・国道134号線(センダングサと混生、刈払いされる)、茅ヶ崎市東海岸南・湘南海岸砂防林(S-38 なぎさ散歩道)
茅ヶ崎 太陽の郷(南湖院記念 太陽の郷庭園、一般公開)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
『神奈川県植物誌2001』 神奈川県植物誌調査会編集 神奈川県立生命の星・地球博物館発行(2001)