ガンクビソウ

雁首草 キク目/キク科/ガンクビソウ属 花期/9月中旬~10月 結実期/10月~11月

薬用自生種保護

ガンクビソウ 逗子市・神武寺裏参道 2017/12/02

ガンクビソウ 逗子市・神武寺裏参道 2017/12/02

日当たりの良くない林床に生える多年草。キバナガンクビソウ(黄花雁首草)といっても本種を指す。雁首(がんくび)は煙管(きせる、時代劇に出てくる和製パイプ)の先端部分のこと。湘南・鎌倉・三浦半島では丘陵地のハイキングコースを歩いていると遭遇することがある。どこにでも大量にあるというほど普通種ではないものの、稀少というほどでもなし。近似種の中ではよく見かける方。市街地にはない。

ガンクビソウ 藤沢市・新林公園 2017/10/11

ガンクビソウ 藤沢市・新林公園 2017/10/11

茎をよく分岐させ、茎の上部に至るまで大きな葉を数多めに付ける。

ガンクビソウ 逗子市・神武寺裏参道 2017/12/02

ガンクビソウ 逗子市・神武寺裏参道 2017/12/02

似たような場所に生え、似たような姿をしている近似種に、ヤブタバコ(藪煙草)あり。平たく申せば、枝の先端に一個だけ花が付いていればガンクビソウ、枝にいくつも連なるように各葉腋(ようえき)に花を付けていたらヤブタバコ。

ガンクビソウの花

花は枝の先端に一つだけ付く。くいっと曲がって下方を向かんとする。ノボロギク(野襤褸菊)系の、全開しない蕾のような姿の花である。鮮やかなきれいな黄色をしている(色がくすんだ花は咲き終わり)。花期は夏の間から秋にかけてと長めで、実際のところいつ咲いているかは個体差が大きいため、きれいな花に出遭えるかどうかは運次第。花期に根生葉が既に枯れてなくなっていることを確認すること。根生葉がロゼット状に(あるいは叢生(そうせい)して)あらばサジガンクビソウの疑い。

ガンクビソウ 藤沢市・新林公園 2017/10/11

ガンクビソウ 藤沢市・新林公園 2017/10/11

ガンクビソウ 藤沢市・新林公園 2017/10/11

ガンクビソウ 藤沢市・新林公園 2017/10/11

花が明らかに大きく、総苞片が白っぽかったら、コヤブタバコ(小藪煙草)の疑い。

ガンクビソウの実

種子(のように見えるそれぞれが痩果(そうか))は意外にもべたべたしており、動物の体や人の衣服に付着するひっつき虫となる。

ガンクビソウの熟した実 藤沢市・新林公園 2019/11/16

ガンクビソウの熟した実 藤沢市・新林公園 2019/11/16

ガンクビソウの熟した実 藤沢市・新林公園 2019/11/16

ガンクビソウの熟した実 藤沢市・新林公園 2019/11/16

ガンクビソウの種子 藤沢市・新林公園 2019/11/16

ガンクビソウの種子 藤沢市・新林公園 2019/11/16


横浜市栄区・横浜自然観察の森(コナラの道21番周辺の階段脇、7月下旬~8月中旬)

馬堀自然教育園、逗子市・神武寺(裏参道)、新林公園

サジガンクビソウ

匙雁首草 キク目/キク科/ガンクビソウ属 花期/7月中旬~9月中旬

自生種稀少保護

開花時にロゼット状の根生葉(こんせいよう)が残る。全体的に毛が多い。茎はひょろっと徒長し、茎上部に大きな葉は付かない。総苞片は反り返る。


横須賀市・鷹取山、衣笠山公園(衣笠山~衣笠城址にも)、新林公園

秦野市・くずはの広場

ヒメガンクビソウ

姫雁首草 キク目/キク科/ガンクビソウ属 花期/8月~9月

自生種稀少保護

ガンクビソウのではなく、サジガンクビソウ(匙雁首草)の姫(小さいもの)。開花時にロゼット状の根生葉(こんせいよう)が残る。茎はひょろっと徒長し、茎上部に大きな葉は付かない。総苞片は反り返る。サジガンクビソウより小振りで、全体的に(無毛ではないが)開出した毛がけばけばしない。


横須賀市・鷹取山