裏白の木 バラ目/バラ科/アズキナシ属 花期/4月中旬~下旬 結実期/10月中旬~11月
学名/Aria japonica Decne.
稀少
#ウラジロノキ 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
山地に生える落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。名は、葉裏に白く見えることから。開きかけの若葉の付いた枝がギンバ(銀葉)と呼ばれて生け花に用いられることがある。神奈川県内では、丹沢方面に分布あり。湘南・鎌倉・三浦半島では丘陵地も含めて自生は確認されていない。庭木として植栽されることがあるらしいが、あんまり見かけるものではないかもしれない。
開花中の#ウラジロノキ(中央) 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
開花中の#ウラジロノキ(中央) 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
葉は互生。鋸歯は深めで、欠刻状。重鋸歯。側脈が規則的に並ぶ。葉裏や葉柄(ようへい)に白色の綿毛が多い。ただし、私が確認した(植栽の)株では、葉裏があからさまに真っ白だというほどの印象は受けなかった。若い枝が白い毛で覆われていることにも目が行くだろう。紛らわしい同属のアズキナシ(小豆梨)の葉は、鋸歯が欠刻というほど深からず、葉裏はふつう無毛。リンゴ属に分類されるオオウラジロノキ(大裏白の木)は、葉柄(ようへい)は長く、葉身基部は円形から心形。
#ウラジロノキの展葉 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/08
#ウラジロノキの展葉 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/08
#ウラジロノキの開花期の葉 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキの開花期の葉 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキの開花期の葉裏 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキの開花期の葉裏の毛 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキの開花期の葉の重鋸歯 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキの初夏の葉 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/05/11
#ウラジロノキの秋の葉 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2021/11/17
樹皮には皮目(ひもく)が目立つ。
#ウラジロノキの幹(樹皮) 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2021/11/21
#ウラジロノキの冬芽 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2021/11/17
ウラジロノキの花
白花で花弁はふつう五枚。花も実もなんとなくカマツカ(鎌柄)っぽい印象を受けるかも。柄(え)に白色の綿毛が多い。
#ウラジロノキの蕾 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキ 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキ 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキ 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキ 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
#ウラジロノキ 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/04/25
ウラジロノキの実
ちょっとだけリンゴ(林檎)の仲間のような気もする、赤い実がなる。皮に白色の点々あり。柄には白色の綿毛が(ある程度は)残っているだろう。
#ウラジロノキの実 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2021/11/17
#ウラジロノキの実 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2022/11/08
#ウラジロノキの実 茅ヶ崎市・コンフォール茅ヶ崎浜見平 2021/11/17
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)