艶蕗 キク目/キク科/ツワブキ属 旬/3月 花期/11月 結実期/12月~2月
学名/Farfugium japonicum (L.) Kitam.
食用自生種改良種
#ツワブキ 横須賀市・衣笠山公園 2016/11/06
海辺の日陰に多く生える常緑の多年草。フキ(蕗)の葉をつやつやにした感じなのでツヤブキ、転訛(てんか)してツワブキとかいう。秋を代表する花。神奈川県内では、海に面した岩場や沿岸地域の丘陵地や日の当たらない林床など、比較的厳しい環境でよく生育する。真冬でも葉が枯れず常緑で日陰でもよく育つため、鎌倉の神社や寺でも栽培されて境内の足元を飾っている。もはや自生種と栽培逸出の区別がつかない。頑健(がんけん)なので栽培は簡単。真夏の炎天下にさえ晒さなければ枯れることはまずあるまい。半日陰や明るい日陰だと花付き良くなるか。
#ツワブキ 鎌倉市・安養院 2016/12/04
#ツワブキの群生 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/11/06
冬の木漏れ日を浴びてつやつやてかてか輝いたツワブキの葉 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
よく栽培される植物なだけに、葉の様子が変わった園芸品種がいくつかある。黄色の斑(ふ)が入る品種は実際に見かける機会もあるのでは。
#ツワブキ(’大獅子’) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/29
#ツワブキ(品種名不明、’大獅子’か) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11
#ツワブキ(’天星’)の葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/29
#ツワブキ(’紅葉々蛍’)の葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/29
#ツワブキ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵参道 2019/12/16
ツワブキの若葉の茎
新しく生えてきたばかりの若い葉の茎は、フキ同様に食用になる。食べるのは葉ではなく(表面に生えている毛を剥ぎ取った)茎(のように見える葉柄(ようへい))の部分。
ツワブキの若葉(食べ頃なのは最も小さい一本) 藤沢市・江の島 2019/03/15
#ツワブキの若葉 逗子市・大崎公園 2017/03/28
ツワブキの花
#ツワブキの蕾 鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区 2017/10/12
株が大きいので見る方もつい大雑把に眺めてしまうが、キクの仲間なだけあって花は美しく、よく近づいて見た方がもっときれいに楽しめる。
ツワブキ 三浦市・黒崎の鼻 2016/11/06
八重咲きの#ツワブキ 鎌倉市・大巧寺 2016/11/13
九州の海岸に自生があるとかいう品種オオツワブキ(大艶蕗)は開花が少し遅れるらしい。葉が巨大。栽培されることがあると聞いたことがあるが、目にしたことはない。
ツワブキの実
キク科なのでタンポポ(蒲公英)みたいな綿毛ができる。
実を付けた#ツワブキの群生 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/01/11
#ツワブキの実 大磯城山公園 2017/02/02
#ツワブキの実 大磯城山公園 2017/02/02
#ツワブキの実 逗子市・郷土資料館 2018/02/06
#新宿御苑(三角花壇近くにオオツワブキ)
#衣笠山公園、黒崎の鼻、はやま三ヶ岡山緑地、#葉山あじさい公園、#安養院(ツツジ(躑躅)垣の下)、#大船フラワーセンター(もみじ山に群生)、#吾妻山公園(役場口側、吾妻神社)
横須賀市長井・熊野神社、#大巧寺(八重も)、#極楽寺(山門内参道脇 ※撮影不可)、江の島(沿岸崖上部 ※撮影不適、江の島龍野ヶ岡自然の森)、#大磯城山公園旧吉田茂邸地区庭園
>艶蕗 キク目/キク科/ツワブキ属
>海辺の日陰に多く生える常緑の多年草。フキ(蕗)の葉をつやつやにした感じなのでツヤブキ、転訛(てんか)してツワブキとかいう。秋を代表する花。神奈川県内では、海に面した岩場や沿岸地域の丘陵地や日の当たらない林床など、比較的厳しい環境でよく生育する。
内陸(栃木県)の谷戸環境で、山村振興法「僻地」指定地の丘陵上に居住。
三年前に、樹高10㍍ほどのイロハモミジ(樹齢30年)の樹下に「斑入りのツワブキ」が自然発生した。モザイク病なのかと疑い、対処が必要かと案じていたが、ツワブキ(天星)に酷似している。
そのイロハモミジは、枝が張り、野鳥やニホンリスの絶好の拠点になっているため、樹下は多様な植物相が出現しています。この事例も動物散布なのだろう。