沢蟹 エビ目/サワガニ科/サワガニ属 活動期/4月~11月
食用在来種稀少保護
サワガニ 茅ヶ崎市堤 2018/05/12
一生を淡水域のみで過ごす日本唯一のカニで、日本固有種。きれいな清流周辺にだけ生息でき、指標生物にもなっている。大きく成長した個体は水中や水辺ではなく、沢近くの山の中(林の中)で暮らすことが多くほぼ陸生のカニとなる。雑食でミミズなどを食べる。人に対する警戒心は強めで、すぐに狭い隙間や小さな穴に潜って姿を隠してしまう。
サワガニ 鎌倉市雪ノ下 2017/09/19
サワガニの体色は赤っぽいもの、青白いものの二種類。色の違いは地域性らしい。なぜ色に変化が出るのかはよくわからない。湘南・鎌倉・三浦半島にいるのは青白いもの。
サワガニ 鎌倉市二階堂 2016/11/13
サワガニ 鎌倉市二階堂 2016/11/13
大雨直後の朝一番に沢近くのハイキングコースを歩いてみればサワガニに遭遇するチャンスが(少しは)あるか。台風で増水した後も上流から流れに乗ってやって来た個体に(運が良ければ)出会えるかも。
サワガニ 鎌倉市二階堂 2016/11/13
サワガニ 鎌倉市雪ノ下 2017/09/19
サワガニ 茅ヶ崎市堤 2018/05/12
サワガニの若い個体 葉山町 2017/10/08
サワガニの子供の個体(右脚一本欠損) 逗子市 2018/03/18
真冬ながら温暖な日に目を覚ましてしまったサワガニ 横浜市栄区 2019/02/20
サワガニの腹側 横浜市栄区 2019/02/20
サワガニは、多く捕れる地方では今なお素揚げなどにして食べられている。ただし、伝統的に食用にされるのは赤っぽい個体のみ。人体に悪影響を与える寄生虫を宿している可能性があるのでよく火を通すこと。調理器具もよく洗浄する。
神奈川県内では数の減少が著しいので、飼育しようと持ち帰ることはせず、しばらく観察したらそのまま元の野山に帰してあげてほしい。
湘南・鎌倉・三浦半島でサワガニが生息する場所は、子供連れや業者による見境ない捕獲を予防することを目的に掲載致しません。