トキリマメ

吐切豆 マメ目/マメ科/タンキリマメ属 花期/8月中旬~9月中旬 結実期/10月
学名/Rhynchosia acuminatifolia Makino

自生種稀少保護

トキリマメの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

トキリマメの実(葉はスイカズラのもの) 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

明るい林縁部や草地に生える蔓性の多年草。姿はおよそタンキリマメ(痰切豆)に同じ。神奈川県内では深山をほぼ全域に分布がある普通種、という扱いにはなるのだが、そこかしこに生えているものではない。従って、探して見つかるものではない。緑地を歩いていると希に遭遇することがある。名は吐き気を治すとでもいうのか、痰(たん)を吐くのが止まるというのか、効果は不明。

トキリマメ はやま三ヶ岡山緑地 2017/09/11

トキリマメ はやま三ヶ岡山緑地 2017/09/11

トキリマメ はやま三ヶ岡山緑地 2017/09/11

トキリマメ はやま三ヶ岡山緑地 2017/09/11

葉はマメ科にありがちな三出複葉でタンキリマメと同じ。違いは、小葉の先端が細くなりやや長めに尖るところ。葉柄はタンキリマメに比べれば毛が少ない。ヤブマメ(薮豆)の葉もやや紛らわしい。

トキリマメの葉 はやま三ヶ岡山緑地 2017/09/11

トキリマメの葉 はやま三ヶ岡山緑地 2017/09/11

タンキリマメとトキリマメの見分け方

タンキリマメとトキリマメの見分け方

トキリマメの花

タンキリマメ同様の、小さな黄色い花。

トキリマメ 茅ヶ崎市行谷 2018/09/22

トキリマメ 茅ヶ崎市行谷 2018/09/22

トキリマメの実

実もタンキリマメ同様。熟すと莢(さや)が赤く染まって美しく、かぱっと裂開して中に収めていた黒い種子を露出させる。種子は弾き飛ばさず保持し続けるので、食べてくれる鳥待ちなのだろう。

トキリマメの若い実 逗子市・池子の森自然公園 2017/10/09

トキリマメの若い実 逗子市・池子の森自然公園 2017/10/09

トキリマメの若い実 鎌倉中央公園 2017/09/29

トキリマメの若い実 鎌倉中央公園 2017/09/29

トキリマメの実 はやま三ヶ岡山緑地 2016/10/23

トキリマメの実 はやま三ヶ岡山緑地 2016/10/23

トキリマメの実 はやま三ヶ岡山緑地 2016/10/23

トキリマメの実 はやま三ヶ岡山緑地 2016/10/23

トキリマメの実 はやま三ヶ岡山緑地 2016/10/23

トキリマメの実 はやま三ヶ岡山緑地 2016/10/23

トキリマメの実 秦野市千村/渋沢 2023/12/09

トキリマメの実 秦野市千村/渋沢 2023/12/09


横浜市栄区・横浜自然観察の森(生態園(タンポポの道終~自然観察センター)、ウグイスの道12番)、横浜市戸塚区・舞岡ふるさとの森散策路(散策路間の車道沿い西側に多数)、横浜市戸塚区・小雀公園(雑木林)

はやま三ヶ岡山緑地、池子の森自然公園、鎌倉市西御門、鎌倉中央公園、茅ケ崎里山公園、茅ヶ崎市行谷、高麗山公園

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