スイカズラ

吸い葛 マツムシソウ目/スイカズラ科/スイカズラ属 花期/5月~6月 結実期/10月~11月
学名/Lonicera japonica Thunb.

薬用自生種

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

半落葉性の藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。神奈川県南部では、環境良ければ常緑の株もままあり。分布は海辺から林から住宅地周辺まで、普通種。フェンスに絡めるなどして栽培もよくされる、というより勝手に生えてきたものが放置されているだけか。精力旺盛。花が清楚でかわいらしいため(倦厭されがちな)蔓植物にしては人々から毛嫌いされていないようであるが、木質化する茎は細いくせに硬くて手で引っ張ったりしたところで絶対に千切れないものと化すため、幾年も放置して繁茂(はんも)させてしまうと後々刈り取るのに結構な手間がかかるようになることは承知しておきたい。他の樹木を登って高所まで辿り着き、あるいは高所で電線に絡み付き、そこで木質化し、手が届かない高い所に巻き付いたまま枯れて残る、なんてことになるとじつに厄介な話である。

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

真冬でも葉を散らさずに付けたままだが、葉を丸めている様子がまるで厳しい寒さに凍えながら耐えている姿のようだ、ということでニンドウ(忍冬)とも呼ばれる。という説明が必ず付けられるスイカズラであるが、じつのところは花が終わった夏の7月から新葉が生え揃う晩春4月まで葉を丸めているのでそんなしおらしいものでは全然ない、ただの天パ。

スイカズラの丸まった葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/18

スイカズラの丸まった葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/18

スイカズラの丸まった葉 葉山町上山口 2017/10/05

スイカズラの丸まった葉 葉山町上山口 2017/10/05

近似のハマニンドウ(浜忍冬)、キダチニンドウ(木立忍冬)は神奈川県に分布しない。栽培もされていない。

スイカズラの花

花は二つでセット。独特の形状で、はじめ白色、のち徐々に黄色っぽく変色して咲き終わる。このためキンギンカ(金銀花)の異名あり。香りも甘い蜜を出すため、クマバチ(熊蜂)などをよく引き寄せている。

スイカズラ 大磯町・王城山 2023/05/18

スイカズラ 大磯町・王城山 2023/05/18

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

スイカズラ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/05/08

スイカズラ 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ(相方の花は傷んでいたため除去した) 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ(相方の花は傷んでいたため除去した) 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ(相方の花は傷んでいたため除去した) 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ(相方の花は傷んでいたため除去した) 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラ 平塚市・文化公園 2018/04/29

スイカズラの咲き終わり 横浜市金沢区・金沢市民の森 2018/05/20

スイカズラの咲き終わり 横浜市金沢区・金沢市民の森 2018/05/20

花筒(かとう)付け根に開いている穴はクマバチ(熊蜂)が蜜を吸った痕。

スイカズラの実

実は緑色から黒っぽく熟す。海辺に生えているものは特に、実の付きはあまりよくないか。

スイカズラの未熟な実 鎌倉市・光明寺裏 2017/11/05

スイカズラの未熟な実 鎌倉市・光明寺裏 2017/11/05

スイカズラの実 三浦市・毘沙門海岸 2015/11/22

スイカズラの実 三浦市・毘沙門海岸 2015/11/22

スイカズラの熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/12

スイカズラの熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/12

スイカズラの熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/12

スイカズラの熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/12