照葉野茨 バラ目/バラ科/バラ属 花期/6月~7月、9月中旬~10月中旬 結実期/10月~12月
学名/Rosa luciae Rochebr. & Franch. ex Crép.
危険薬用自生種
テリハノイバラ 茅ヶ崎市南湖 2018/06/07
海辺に多く生える常緑の藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。海浜植物なので風よけのため地べたにべたーっと張り付くように這い、葉には光沢あり。と思いきや、じつは海辺のみならず、内陸の丘陵地や低山地にも分布するという。そうなるとアズマイバラ(東茨)と混同してしまう虞(おそれ)が出てくるので注意したい。湘南・鎌倉・三浦半島では海辺で普通種。特に三浦半島に多い。湘南海岸のは植栽の疑いあるものも。
テリハノイバラ 茅ヶ崎市白浜町・湘南海岸サイクリングロード 2018/06/04
テリハノイバラ 茅ヶ崎市白浜町・湘南海岸サイクリングロード 2018/06/04
内陸部に生えたテリハノイバラ 相模原市中央区・相模原スポーツ・レクリエーションパーク 2023/06/25
テリハノイバラの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/05/22
テリハノイバラの葉 茅ヶ崎市南湖 2018/06/07
テリハノイバラの虫こぶ
虫こぶまたは虫癭(ちゅうえい)とは、植物に小さな虫の幼虫などが寄生することによってできる不思議なこぶ状の膨らみのこと。
バラハタマフシ
葉裏の脈沿いなどにできる球形の突起物。バラタマフシ、バラトゲタマフシ、ノイバラマルタマフシ、ノイバラヤツノタマフシ、といっても同じもの。ノイバラやテリハノイバラに、バラハタマバチ(バラタマバチ、ノイバラタマバチ、ノイバラフシバチ、ノイバライガタマバチ、バラハウラタマバチ、とも)の幼虫が寄生してできる。初夏から真夏にかけて見られる。
テリハノイバラにできたバラハタマフシ 三浦市諸磯 2023/06/21
托葉の形状はアズマイバラに近いもので、テリハノイバラらしく硬く輝(て)る。ノイバラのようにけばけばしない。
テリハノイバラの托葉 茅ヶ崎市東海岸南・しおさいの森 2018/06/04
テリハノイバラの托葉 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02
テリハノイバラの托葉 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02
岩場を這うテリハノイバラ 三浦市・諸磯 2023/06/21
テリハノイバラの花
葉は小さいが、花は異様に大きく花径3cmを超えて見栄えのよいもの。
テリハノイバラ 三浦市・城ヶ島 2017/08/07
テリハノイバラ 三浦市・城ヶ島 2017/08/07
テリハノイバラ 三浦市・城ヶ島 2017/08/07
テリハノイバラ 茅ヶ崎市柳島 2017/10/10
テリハノイバラ 茅ヶ崎市・神奈川県藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2018/06/04
テリハノイバラ 三浦市・諸磯 2023/06/21
テリハノイバラ 三浦市・諸磯 2023/06/21
テリハノイバラの実
テリハノイバラの若い実 三浦市・城ヶ島 2017/08/07
テリハノイバラの実 横須賀市・荒崎 2017/10/05
テリハノイバラの実 横須賀市・荒崎 2017/10/05
テリハノイバラの実 横須賀市・荒崎 2017/10/05
荒崎、毘沙門海岸、城ヶ島、黒崎の鼻、諸磯
茅ヶ崎市柳島(海岸)
相模原市中央区・相模原スポーツ・レクリエーションパーク(駐車場及び在日米陸軍相模総合補給廠との間の車道沿いに多い)
参考資料
『日本原色虫えい図鑑』 湯川淳一・桝田長編著 全国農村教育協会発行(1996)