采配蘭 クサスギカズラ目/ラン科/サイハイラン属 花期/5月中旬~下旬 結実期/9月
学名/Cremastra variabilis (Blume) Nakai
自生種稀少保護
サイハイラン 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/05/20
薄暗い林床に生える多年草で、ランの仲間。やや湿りがちな日陰に多いか。沖縄方言「ハイサイ!(Hello!の意)」のハイサイランではなくサイハイラン。花咲く様子が、合戦(かっせん)を指揮する際に戦国武将が「かかれー!」と振るう(はたきみたいな形状の)采配という持ち物に見立てられた。見頃は5月20日前後。湘南・鎌倉・三浦半島では、一般の人があまり踏み込まないだろう丘陵地奥地に自生がちらほらと残っている。なおホームセンターの園芸コーナーで球根(根茎)が市販されることあり(冬、一株500円程度)。
#サイハイランの咲き始め 横浜市戸塚区・俣野園 2017/05/17
#サイハイラン 横浜市戸塚区・俣野園 2017/05/17
#サイハイラン 横浜市戸塚区・俣野園 2017/05/19
#サイハイラン 横浜市戸塚区・俣野園 2017/05/19
葉は秋に新しいものが一枚ないし二枚生え、その状態で冬を越す。形状はササ(笹)の葉のよう。エビネ(海老根)の葉がそっくりで紛らわしいが、エビネの葉は四月に花と同時に展開してそのまま翌四月まで残る。従って、春から夏にかけてきれいな緑色の葉があらばエビネ、秋に新葉あらばサイハイラン、となる。冬からソメイヨシノ(染井吉野)の季節にかけては共に傷んだ葉を辛うじて残しているだけなので見分けは少々厄介。エビネは複数セットの葉が一ヶ所に密集して生えている傾向あり。
サイハイランの冬葉 葉山町/逗子市・三浦アルプス 2018/12/21
葉の生え際、根元の部分が黒っぽい葉鞘(ようしょう)に覆われているのが特徴。エビネの冬葉にはこのような鞘(さや)は見られない。
サイハイランの冬葉の生え際を覆う黒っぽい鞘 葉山町/逗子市・三浦アルプス 2018/12/21
サイハイランの花
サイハイラン 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/05/21
サイハイラン 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/05/20
#サイハイラン 横浜市戸塚区・俣野園 2017/05/17
初夏の花時には古葉を伴う。花が咲き、実ができ、葉はそのあとに枯れ、秋に新葉が出る。
サイハイランの花期にある古い葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2023/05/12
サイハイランの花期にある古い葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2023/05/12
サイハイランの花期にある古い葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2023/05/12
サイハイランの花期にある古い葉 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/05/20
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光の丘水辺公園、#大船フラワーセンター(森の小道に少々あるも間近では見られない)
綾瀬市・取内の森