雄山火口 キク目/キク科/ヤマボクチ属 花期/10月下旬~11月中旬
学名/Synurus pungens (Franch. & Sav.) Kitam. var. pungens
#オヤマボクチ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
山地の林縁などに生える大型な多年草。神奈川県民は大山に釣られてオオヤマボクチと呼びたくなるが正しくはオヤマボクチ。雄と呼ぶべきごつさを感じる、山に生えた、火起こしをするときに使う火口(ほくち)と呼ばれる綿毛が取れるもの、の意と思われる。あるいは三宅島の雄山(おやま)などで発見されていればその地名に因むか。ぱっと見は色味が渋い巨大アザミ(薊)。ただし葉が棘々(とげとげ)していないのでアザミ属には分類されない。神奈川県内では丹沢や箱根といった山地に自生がみられ、湘南・鎌倉・三浦半島には分布なし。風変わりな面白い存在なので建長寺や円覚寺の境内隅などに植えられていても似合いそうだが、意外に栽培もされていない。オヤマボクチが咲くと、野山で見られる野草は見納めに。
梅雨時の#オヤマボクチ 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
梅雨時の#オヤマボクチ 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
#オヤマボクチ(やや小振り) 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
#オヤマボクチ(やや小振り) 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
#オヤマボクチの大きな葉 相模原市緑区・相模原北公園 2020/06/16
#オヤマボクチの花期の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
#オヤマボクチの葉 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10
葉が心形で大味な鋸歯があればハバヤマボクチ(葉場山火口)。箱根に自生あり。
オヤマボクチの花
首をくいっと曲げて斜め下を向いて咲く。濃い赤紫色。
#オヤマボクチ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
#オヤマボクチ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
#オヤマボクチ 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10
怪アザミという意味でアメリカオニアザミ(アメリカ鬼薊)やフジアザミ(富士薊)と混同せぬよう。似てはいないが。
オヤマボクチの実
#オヤマボクチの実 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2019/02/24
#オヤマボクチの実 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2020/02/08
東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター(奥多摩ゾーンIエリア=カツラの足元、山野草園)
相模原市緑区・#相模原北公園(郷土の森の東側に多い)、厚木市・#荻野運動公園(野草園)、秦野市・#葛葉緑地、箱根町・金時山、箱根町・明神ヶ岳(10月下旬)