富士薊 キク目/キク科/アザミ属 花期/8月下旬~10月中旬 見頃/9月中旬
保護
フジアザミと富士山 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
アザミの仲間の多年草。富士山周辺地域特産の日本固有種。富士山の小さな噴石(スコリア)がどっさり堆積した砂礫地(されきち)といった、栄養に乏しいかなり特殊な場所に育つ変わり者。意外にも稀少種ではなく、あちらこちらにたくましく生えている。株も花も大きく、アザミとしては日本最大種という。花はキセルアザミ(煙管薊)のように下向きに垂れる。花色は明るい紫(濃いピンク)。富士山では見頃は標高に関わらず9月中旬。神奈川県内では、富士山西方の大山・丹沢・箱根といった山地に自生。湘南・鎌倉・三浦半島では見かけない。
フジアザミと富士山 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
ふっくらしたイソギンチャクのような花。フジアザミの棘(とげ)は見かけ倒しでなく強烈に痛いので要注意。葉もしかり。
フジアザミ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
フジアザミ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
土の上をうっすら砂礫が覆っているわけではなく掘っても掘ってもこのような小さな噴石(スコリア)ばかりの地で、よくまぁこんな場所に平然と生えているものだと感心してしまう。
フジアザミ 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
フジアザミの葉 富士山須走口・ふじあざみライン 2017/10/01
フジアザミ、うっすら紅葉し始めたカラマツと 富士山須走口五合目 2017/10/01
オヤマボクチ(雄山火口)と混同しないよう。
箱根町・明神ヶ岳(山頂、10月10日頃)、箱根町・仙石原湿原(県道75号沿いにあったりなかったりあってもススキ前に刈られてしまったり)、山梨県・山中湖(西岸の山中湖交流プラザきらら前湖岸から富士山を背景に、9月中旬)、静岡県駿東郡小山町・富士山須走口・県道150号ふじあざみライン(入口、途中砂礫地=富士山を背景に、五合目、9月中旬 ※9月10日頃まで富士山マイカー規制のため一般車両は24時間通行止め・マイカー規制解除後は(五合目より上の歩行用)登山道は冬季閉鎖)