オオデマリ

大手毬 マツムシソウ目/ガマズミ科/ガマズミ属 花期/4月中旬~5月中旬
学名/Viburnum plicatum Thunb. var. plicatum

改良種

オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

#オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

園芸栽培される落葉低木。樹高は人の背丈を軽く超える程度で、白色の手毬咲きアジサイ(紫陽花)そっくりな花を咲かせる。アジサイにしてはさすがに開花が早すぎる、花序が小さめなような気がする、それがオオデマリである。アジサイとは葉の様子が明らかに異なっているので見分けは難しくはない。オオデマリは小花がすべて装飾花になった園芸種。元はヤブデマリ(藪手毬)の変種で日本海側に産するケナシヤブデマリ(毛無藪手毬)といわれている。ケナシヤブデマリは扁平な散房花序、オオデマリの花序は球形になるという違いもあるが。

オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

#オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

#オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

オオデマリ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/26

#オオデマリ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/26

花はオオデマリにそっくりでありながら葉の形状が異なるテマリカンボク(手毬肝木)ないし近似の外来種セイヨウテマリカンボク(西洋手毬肝木、ビバーナム・スノーボール)というのもあるので注意。葉が三裂していたらテマリカンボクの仲間である。

オオデマリの花

どう見ても手毬咲きアジサイ(アナベルという白花がある)といった姿の花序である。緑色から白く変色して咲く。見頃は四月下旬から五月初旬、ゴールデンウィーク中である。ちょうどツツジ(躑躅)やフジ(藤)も花の盛りを迎えているため、オオデマリの花は脇役の扱いになることが多い。

オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

#オオデマリ 横須賀しょうぶ園 2016/04/27

花の雰囲気がなんとなく似ているコデマリ(小手毬)もセットで覚えておきたいが、オオデマリやヤブデマリとは異なるまったくの別種である。


横浜市戸塚区・#俣野園

#明月院、#長谷寺

#横須賀しょうぶ園(やや早い)、#報国寺(有料エリア)、#浄光明寺、#海蔵寺、#円覚寺、#光則寺、#大船フラワーセンター、#長久保公園(日陰で不良)

#箱根湿生花園(5月下旬~6月 ケナシヤブデマリ)

『オオデマリ』へのコメント

  1. 里山ライフ 投稿日:2023/03/27(月) 15:24:41 ID:c4296a736 返信

    >園芸栽培される落葉低木。樹高は人の背丈を軽く超える程度…

    15年前の春、
    友人から『庭に植えてね』とプレゼントされた友人宅の「オオデマリ」の挿し木を庭に挿したら、
    あれよあれよと成長し、わずかに三年で樹高5㍍超の大木(単幹で、枝張り10㍍)になってしまった。
    友人宅では、樹高3㍍ほどなのだが。

    今では、庭の真ん中で威風堂々とした存在を放っています。
    正直、目障り気味なので幾度か剪定(強剪定や芯止め)をしたが、
    幹や枝を切除するたびに成長が促進され「枝々が暴れだす」ので閉口しています。
    いっそ伐採しようかとも思案したが、
    野鳥の止まり木として出色であり、樹下にはマルバスミレなどが自生したりするので、
    https://mirusiru.jp/nature/flower/kitsunenomago#comment-864
    手出しを躊躇しています。
    大人しくなって欲しいと願うばかりです。

    • 里山ライフ 投稿日:2023/03/29(水) 10:03:47 ID:de49099e3 返信

      そのオオデマリの後段:
      今朝、枝という枝の一面に「瑞々しい若葉」が満ちています。
      主幹は丸太(直径15㌢)さながらで、側枝は腕(8㌢)ほどの太さです。
      樹高を抑えるため、主幹を地上高1㍍ほどでの胴切りを二度までも施しました。
      今は、主幹や側枝には手を出さず、徒長枝や枯れ枝などの不要枝を除去する程度です。
      それでも、
      毎年、枝一面に花を満たすため、極太の枝でも下垂するほどです。
      壮麗さとは異質の「真っ白いクリスマスツリー」のように変貌します。
      「オオデマリは低木で手間がかからず、初心者向き」が通り相場ですが、鵜呑みは禁物です。

      • 里山ライフ 投稿日:2023/03/30(木) 07:45:45 ID:8e2ca7c0a 返信

        (昨夕からの雷雨が未明まで続き、日の出時も雨が降っているが)今朝、オオデマリの樹下に「モグラ塚」が多数出現していた。
        いつの頃からか、モグラが定住。決まって、オオデマリから近隣のベニバナトチノキの樹下に「モグラ塚」が度々と出現する。暴力的に成長し続けるオオデマリなので、施肥は一度もしていないが、豊富な落葉などでミミズやオカダンゴムシがうんじゃかと生息し、循環システムが成立しているようだ。それを目当てにモグラが耕起するので、土壌は肥沃です。モグラが暗躍しても、草木は健全で、かえって(生態系が)活性化しているように感じます。