藪手毬 マツムシソウ目/ガマズミ科/ガマズミ属 花期/4月末~5月中旬 結実期/6月下旬~7月
学名/Viburnum plicatum Thunb. var. tomentosum Miq.
自生種稀少保護
ヤブデマリ 鎌倉中央公園 2019/05/05
山地の林縁部に生える落葉小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。葉はガマズミ(莢蒾)のよう、花はずいぶんと早咲きなガクアジサイ(額紫陽花)の仲間か何かかと思わせる姿、それがヤブデマリ。神奈川県内では丹沢や箱根などにはそれなりに自生があるらしいが、湘南・鎌倉・三浦半島では意外と稀。ミズキ(水木)のごとくどこにでもあるようなものでなく、ガマズミのようにちらほら見かけるものでさえなし。
ヤブデマリ 鎌倉中央公園 2016/05/05
ヤブデマリ 鎌倉中央公園 2019/05/05
#ヤブデマリ 横浜市緑区・四季の森公園 2021/05/04
#ヤブデマリ 横浜市緑区・四季の森公園 2021/05/04
ヤブデマリの葉 鎌倉中央公園 2019/05/05
ヤブデマリの花
小さな両性花の周囲を、たいへんよく目立つ装飾花が縁取る。装飾花の花弁(花冠裂片)は五個、そのうち一個は極端に小さい。見頃は五月五日(こどもの日)前後。
ヤブデマリの蕾 鎌倉広町緑地 2016/04/25
ヤブデマリ 鎌倉中央公園 2016/05/05
ヤブデマリ 鎌倉中央公園 2019/05/05
花の雰囲気だけならガクウツギ(額空木)やイワガラミ(岩絡み)も似ている。
なおヤブデマリの変種で日本海側に分布するケナシヤブデマリ(毛無藪手毬)の花をすべて装飾花に変えた園芸品種がオオデマリ(大手毬)とされる。名前が似ているので合わせて覚えておきたいコデマリ(小手毬)はまったくの別種である。
ヤブデマリの実
ガマズミのように赤い実ができる。鎌倉ではあまり実の付きは良くない。
ヤブデマリの実 鎌倉中央公園 2018/07/08
森戸川源流、鎌倉中央公園、鎌倉広町緑地
#妙法寺、#光則寺
珍しく、少し後ろへ下がって撮った写真が多いですね。
おかげで、鎌倉中央公園と四季の森公園は、どこで咲いていたか思い出せました。