狐の孫 シソ目/キツネノマゴ科/キツネノマゴ属 花期/8月下旬~9月
自生種
キツネノマゴ 茅ヶ崎市行谷 2018/09/22
半日陰の乾燥しない草地などに生える一年草。名前は、晩夏に長く伸びた花穂(かすい)がキツネ(狐)の尾に見立てられ、孫は小さなものの意か。若いうちの草丈は人の踝(くるぶし)程度しかないが、他の雑草にまみれながら競争しつつ成長してゆくと意外と背高に巨大化して人の膝(ひざ)くらいになることも。地味ながら夏の終わりを代表する花。この手の野草としては比較的数多く自生が今なおあり、湘南・鎌倉・三浦半島の自然が多めに残る地域で意外とちょくちょく見かける普通種。市街地にはない。
キツネノマゴ 茅ヶ崎市・清水谷 2016/08/26
キツネノマゴの群生 鎌倉市・光則寺 2019/08/27
キツネノマゴの群生 茅ヶ崎市行谷 2018/09/22
キツネノマゴ 静岡県熱海市上多賀・頼朝一杯水苑地 2016/10/04
沖縄あたりに、葉が小さくて丸っこいキツネノヒマゴ(狐の曾孫)なる変種がある。
キツネノマゴの花
シソ科の唇形花(しんけいか)で、キツネノマゴは下唇(かしん)だけが際立って大きい。やや淡い紫色(紫っぽいピンク色)で、先端が三裂、基部には虫を呼ぶ蜜標(みつひょう)として特徴的な白色のあばら骨模様が入る。
キツネノマゴ 鎌倉市・極楽寺切通 2018/09/28
キツネノマゴ 茅ヶ崎市・清水谷 2016/08/26
キツネノマゴ 小田原市早川・太閤一夜城と長興山史跡巡りコース 2018/08/26
キツネノマゴ 静岡県熱海市上多賀・頼朝一杯水苑地 2016/10/04
キツネノマゴ 茅ヶ崎市・清水谷 2016/08/26
キツネノマゴの晩夏の長い花穂 逗子市・旧野外活動センター 2019/09/01
キツネノマゴの晩夏の長い花穂 逗子市・旧野外活動センター 2019/09/01
なんとなく似たような花はたくさんあるが、中でもイヌトウバナ(犬塔花)と紛らわしいか。
逗子市・旧野外活動センター(野外炊事場周辺)、光則寺、清水谷(梅林などに多い)
茅ヶ崎市行谷・茅ヶ崎新北陵病院(前の通りを北西へ)
昔、友人から『庭に植えてね』とプレゼントされた友人宅の「オオデマリ」の挿し木を庭に挿したら、
あれよあれよと成長し、わずかに三年で樹高5㍍超の大木になってしまった。
その樹下(緑陰どころか、薄暗い場所)に、
キツネノマゴが自生(野鳥などの動物散布が有力)しています。
盛夏に成長が促進し、
晩夏には、繁茂しているキツネノマゴに驚かされます。
マクロで見る「花は可憐」ですが、遠目では目立たず、藪状に叢生する雑草にしか見えない。
けれども、
ヤマトシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、ウラナミシジミの「シジミチョウ」が好んで吸蜜に来るため、放置しています。
しかも、
叢生するので、グランドカバーになり他の雑草が抑制されるので好都合です。
オランダミミナグサ
https://mirusiru.jp/nature/flower/orandamiminagusa#comment-862
と違って、簡単に根こそぎ引き抜けますし。