オニユリ

鬼百合 ユリ目/ユリ科/ユリ属 花期/7月中旬~8月上旬
学名/Lilium lancifolium Thunb.

食用薬用

オニユリ 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

#オニユリ 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

日本在来種とも中国原産ともいわれる多年草。やや湿り気ある草地を好むらしい。種子は作らないが、葉腋(ようえき)にむかごを大量に作って撒き散らすことでよく増える。むかごがあらばオニユリ、なければ近似のコオニユリ(小鬼百合)。オニユリはコオニユリよりも全体的にボリューム豊かにどっしり大型化する。草丈は人の膝(ひざ)上から胸、大体は腰程度で、ときに人の背丈くらいになることも。なお、若い、あるいは生育不良な貧相な個体も多く見かけるので、大きい小さいというサイズ感だけでオニユリとコオニユリを見分けることはできない。湘南・鎌倉・三浦半島では私有地で(半ば放置気味に)栽培されているものがほとんどか。

春のオニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/22

春の#オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/04/22

オニユリ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

#オニユリ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/07/04

#オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/07/04

オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/12

#オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/12

オニユリ 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

#オニユリ 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

オニユリ 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

#オニユリ(手前の咲き終わりはアガパンサス) 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

貧相なオニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/13

#貧相なオニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/13

オニユリの葉 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

#オニユリの葉 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

オニユリの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/19

#オニユリの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/19

オニユリのちょっと細めな葉 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

#オニユリのちょっと細めな葉 寒川町・一之宮天満宮(梶原景時館跡) 2022/07/12

オニユリの花

開花はヤマユリ(山百合)の花が一段落してから。梅雨だ台風だの季節にちょうど重なってしまうこともあって、晴れた空のもとオニユリのきれいな花を楽しめる機会は意外と多くない。

オニユリ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

#オニユリ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/07/04

#オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/07/04

オニユリ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

#オニユリ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/12

#オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/12

オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/12

#オニユリ 茅ヶ崎市浜之郷 2020/07/12

時期的に仕方ないところではあるが、クロアリ(黒蟻)、クモ(蜘蛛)の巣、アオバハゴロモ(青羽羽衣)の幼虫が出す白い綿にまみれやすいため、毎日のこまめな手入れが期待される。

オニユリのむかご

花と同時期に、葉腋(ようえき)にむかごを作る。このむかごが事実上の種子となって子孫を増やし残してゆく。

オニユリのムカゴ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/08/01

#オニユリのムカゴ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/08/01

オニユリのムカゴ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

#オニユリのムカゴ 鎌倉市・収玄寺 2018/07/08

オニユリの大きなムカゴ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/08/30

#オニユリの大きなムカゴ 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/08/30

オニユリの実

そうなった理由はわからないが、日本国内で一般的に見られるオニユリは三倍体であるため実ができない(種子ができない)。

オニユリの実がならなかった花のあと 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/08/01

#オニユリの実がならなかった花のあと 茅ヶ崎市浜之郷・特別養護老人ホームつるみね 2018/08/01

日本国内では長崎県対馬に生えるオニユリだけは種子を作る(ものがある)。ゆえに、そのオニユリに限っては中国から渡来したのではない、古来より日本に自生しているオニユリなのではないかともいわれている。

実が出来て然るべき時期を過ぎればまず花があった上部が先に枯れ、のち9月上旬には全体も朽ちる。

オニユリの鱗茎(百合根)

一般に球根と呼ばれるもの。タマネギ(玉葱)同様、鱗片(りんぺん)が幾重にも重なって球形に膨らんだ鱗茎である。百合根(ゆりね)として、食べることができる。鱗片をぺりぺり剥がして泥汚れを洗い落とし、天麩羅や味噌汁などにすると良い。ジャガイモ(馬鈴薯)に近いほくほく食感で、少し苦みが感じられるかも。

オニユリの鱗茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/09

#オニユリの鱗茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/09

オニユリの大きな鱗茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/08

#オニユリの大きな鱗茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/08

スーパーマーケットの野菜売り場などで晩秋に市販されている百合根はふつうコオニユリのものである。


#鶴岡八幡宮(神苑ぼたん庭園)、#大巧寺、#安国論寺、#長谷寺道、#収玄寺、#極楽寺(サルスベリ下花壇 ※撮影禁止)、藤沢市・#遠藤まほろばの里 藤沢えびね・やまゆり園(オウゴンオニユリ=6月中旬?7月初旬?、300円)、寒川町・#一之宮天満宮(梶原景時館跡)、茅ヶ崎市・湘南海岸砂防林(南湖入口バス停西側の国道134号線沿い、クモの巣等で汚れ)

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