南蛮煙管 ゴマノハグサ目/ハマウツボ科/ナンバンギセル属 花期/8月中旬~9月上旬(~10月中旬) 結実期/10月~11月
学名/Aeginetia indica L.
自生種保護
ナンバンギセル 葉山町・南郷上ノ山公園 2024/09/25
ススキ(芒)やミョウガ(茗荷)の株元に密かに生え出て来る珍妙な一年草。それら寄主(きしゅ、宿主(しゅくしゅ、やどぬし))から養分を吸い取っている寄生植物である。名は南蛮(ポルトガルなどのヨーロッパを指す)の喫煙具であるキセル(パイプ)に姿が似ることに因む。神奈川県内では山地を除いて広く自生あり。寄主の茂みに隠れてしまっていることもあって滅多にお目にかかれるものではないが、絶滅危惧種というほど意外と希少でもなし。鎌倉の寺境内でも密かに栽培されていたりする。
ススキの根元に生えるナンバンギセル 葉山町・南郷上ノ山公園 2024/09/25
ススキの根元に生えるナンバンギセル 葉山町・南郷上ノ山公園 2024/09/25
ミョウガの根元に生える#ナンバンギセル 鎌倉市西御門・来迎寺 2017/08/27
ナンバンギセルの花
ナンバンギセル 葉山町・南郷上ノ山公園 2024/09/25
ナンバンギセルの実
#ナンバンギセルの実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/11/08
#ナンバンギセルの実 鎌倉市西御門・来迎寺 2017/11/21
頭の部分に極小の種子が無数に収納されている。
#ナンバンギセルの実 鎌倉市西御門・来迎寺 2017/11/21
実が完熟すれば種子は少しずつぼろぼろこぼれ、外観からもわかるようになる。虫の糞か食いかすかと思しき小さな点々がナンバンギセルの種子。
#ナンバンギセルの実 鎌倉市西御門・来迎寺 2017/11/21
横浜市金沢区・金沢自然公園(しだの谷)、横浜市栄区・横浜自然観察の森(ヘイケボタルの湿地のススキ足元に、間近で観察できない)、横浜市戸塚区・#舞岡公園(小谷戸の里)、横浜市戸塚区・#俣野園
観音崎公園(花の広場、ビオトープ)、葉山町・南郷上ノ山公園、鎌倉市西御門・#来迎寺(本堂庫裏渡り廊下の下、8月中旬~9月上旬、平成27年(2015、晩夏低温)9月5日頃、平成29年(2017、真夏日照不足)9月1日頃、令和元年(2019)9月下旬)、遠藤笹窪谷戸公園(9月初旬)
#覚園寺(山門入ってハス鉢右手のススキを掻き分けて)、#大巧寺(本堂前・ススキを刈ってから)、#海蔵寺、#大船フラワーセンター(和風庭園の石橋のすぐ南東にあるススキに少々)、鎌倉広町緑地(9月初旬)
座間谷戸山公園(田んぼ周辺のススキに多数)