キンモクセイ

金木犀 シソ目/モクセイ科/モクセイ属 花期/9月末~10月上旬

キンモクセイ 平塚市天沼 2018/10/06

キンモクセイ 平塚市天沼 2018/10/06

中国原産の常緑小高木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。白花を咲かせるモクセイの変種とされる。名は、花が黄金色で、動物のサイ(犀)の肌のような樹皮をしているもの、の意。花がかわいらしいのと甘い香気が強いことが愛され、庭木や生垣として栽培されている。とはいえ、どこもかしこものレベルでたくさん植栽されていた昭和時代(-1989)に比べれば大幅に衰退した。昭和遺産といってもよい木の一つかもしれない。キンモクセイの香りがトイレ用芳香剤に用いられたこともあって、ヤツデ(八つ手)と合わせて負の連想をしてしまう人も。なお地球温暖化に伴い激化している台風の塩害にとかく弱いようで、せっかく新たに植えても南側(海に面した側)半分は荒れて禿げて枯れて来年以降も元通りには再生しないという傾向が顕著に表れてしまっており、今後も衰退してゆく一途だろう。

キンモクセイ 鎌倉市・光則寺 2018/09/28

キンモクセイ 鎌倉市・光則寺 2018/09/28

キンモクセイ 鎌倉市・長谷寺 2018/09/28

キンモクセイ 鎌倉市・長谷寺 2018/09/28

神奈川県内では、横浜市西区の木(もくせい)、横浜市都筑区の木(モクセイ)、横浜市泉区の木、寒川町の木(もくせい)、座間市の木(モクセイ)、中井町の木(きんもくせい)、大井町の木(きんもくせい)に制定されている。呼称は異なれどいずれもキンモクセイのこと。かつて町内にたくさん植えられていたことを示すものである。

キンモクセイの花

柿色(オレンジ色)の小さな花を無数に付ける。肉厚な花弁(のように見える萼)は四枚(のように見えるが一つが四深裂したもの)。雨後の早朝、散った花々が地面一面を染める絨毯もまた美しい。花はとにかく芳香が強く、満開時に風がそよげば向こう三軒両隣を超えて明確に甘ったるく香る。化学合成された香料に近いにおいであるため現代では香害(こうがい)の原因としてご近所トラブルの原因にもなりかねないほどの、主張が強い香気である。

キンモクセイ 平塚市天沼 2018/10/06

キンモクセイ 平塚市天沼 2018/10/06

花色が白ならモクセイ、別名ギンモクセイ(銀木犀)である。花がいまひとつ目立たず香りも弱いためあまり栽培されてはいない。

キンモクセイの実

日本に入ってきているのは雄株のみ。従ってキンモクセイの木に実はならない。挿し木で増やせる。


横浜市金沢区・太寧寺

浄妙寺(本堂向って左手前他)、円応寺(仏殿前)、東慶寺(県道沿い大門脇にキンモクセイとギンモクセイ)、円覚寺正続院(市指定天然記念物ウスキモクセイ ※拝観不可)、光則寺(本堂向かって左側)

旧華頂宮邸、大佛茶廊(西側)、鎌倉市大町・妙本寺(参道沿い、日陰多く成育いまひとつ)、海蔵寺、長谷寺(阿弥陀堂前)、貞宗寺、小田急本鵠沼駅周辺(平成13年(2001)環境省選定かおり風景100選「鵠沼、金木犀の住宅街」、滅失=平成末期すでに民家の建て替えも進んでおりキンモクセイの生垣等はほぼ皆無でむしろ他地域よりも少ない有様)、寒川町役場(中庭)、高来神社(本殿下参道の左右)、徳富蘇峰記念館(ロータリーに大樹)

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