姫譲葉、姫楪 ユキノシタ目/ユズリハ科/ユズリハ属 花期/5月下旬~6月上旬 結実期/10月~1月
有毒自生種
ヒメユズリハ 横須賀市・観音崎公園 2017/12/05
沿岸部の林にトベラ(扉)などと一緒に自生する常緑の高木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。葉がユズリハに比べて小さめ。湘南エリアでは国道134号線沿いの砂防林に植樹されている。ユズリハよりも見かける機会は多いだろう。
ヒメユズリハの若葉 藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2017/05/30
ヒメユズリハの葉 藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2017/11/21
ユズリハの葉は葉先の方が最も幅広で、ヒメユズリハは葉の基部に近い方が最も幅広になる傾向あり。ユズリハの支脈は間隔が狭くて規則的で数多く、ヒメユズリハの支脈は間隔がやや不規則で数は少なめ。
#ユズリハと#ヒメユズリハの葉の特徴の違い
光にかざすと、ヒメユズリハの葉は網状脈(もうじょうみゃく)と呼ばれる細かい葉脈が白く透けて見える。
光にかざしたときの、#ユズリハと#ヒメユズリハの葉脈の見え方の違い
自然界ではたくさん生えているシロダモ(白梻)などの葉に紛れてあまり目立たないかもしれない。
参考)ヒメユズリハと紛らわしい#トベラの葉 藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2017/05/30
ヒメユズリハの花
#ヒメユズリハの雄花 藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園 2017/05/30
ヒメユズリハの実
秋に、緑色から紫を経て黒っぽく熟す。個体差あるも、色が変わってくる時期は概してユズリハより早い。果序は下垂しない。
#ヒメユズリハの若い実 藤沢市辻堂西海岸・国道134号線・辻堂海岸歩道橋 2018/07/17
#ヒメユズリハの若い実 藤沢市辻堂西海岸・国道134号線・辻堂海岸歩道橋 2018/07/17
#ヒメユズリハの熟しかけの実 藤沢市稲荷・引地川沿い 2018/09/12
#ヒメユズリハの熟しかけの実 藤沢市稲荷・引地川沿い 2018/09/12
#ヒメユズリハの実 藤沢市辻堂西海岸・国道134号線・辻堂海岸歩道橋 2018/09/24
#ヒメユズリハの実 藤沢市辻堂西海岸・国道134号線・辻堂海岸歩道橋 2018/09/24
果序が下垂していたら変種のスルガヒメユズリハ(駿河姫譲葉)。神奈川県内にはあるのだかないのだか。
観音崎公園、天神島臨海自然教育園、江の島、#湘南海岸砂防林(辻堂~平塚)、藤沢市・国道134号線・#辻堂海岸歩道橋、#藤沢土木事務所汐見台庁舎海浜自然生態園(果序下垂気味)
#柳島しおさい公園
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
『山溪ハンディ図鑑 14 樹木の葉 実物スキャンで見分ける1100種類』 林将之著 山と溪谷社発行(2014)