麻疹草 リンドウ目/アカネ科/ハシカグサ属 花期/8月下旬~10月
学名/Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis
自生種稀少保護
ハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
明るい日陰ないし半日陰の乾燥しない(やや湿りがちな)林内に生える一年草。緑色のか弱そうな細い茎を長く伸ばして地面を這い群生する姿はミドリハコベ(緑繁縷)と同系統ながら、葉が違う、花も違う。葉は対生。茎にはまばらに毛があり、節々から発根し定着する。麻疹(ましん、はしか)によく効く薬草なのかと思いきや、名前の由来は不明という。
ハイキングコース沿いに生えたハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
ハイキングコース沿いに生えたハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
ハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
ハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
水に濡れたハシカグサの群生 横須賀市・塚山公園 2019/09/17
ハシカグサの群生 茅ヶ崎市・清水谷 2019/09/06
ハシカグサ 茅ヶ崎市・清水谷 2019/09/06
ハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
茎に毛が密生している、葉の形状がなんだかおかしい、と感じたら、近似の外来種である疑い。日本に帰化しているのはハシカグサモドキ(麻疹草擬)とブラジルハシカグサモドキ(ぶらじる麻疹草擬)の二種があり、神奈川県内で発見例があるのはハシカグサモドキ。
ハシカグサの茎 鎌倉広町緑地 2022/09/06
ハシカグサの花
小さな白色の筒状花(とうじょうか)で、花弁(花冠裂片)は四枚ないし稀に五枚。萼外側は有毛。無毛だったらオオハシカグサ(大麻疹草)の可能性も検討を。
ハシカグサ 茅ヶ崎市・清水谷 2019/09/06
ハシカグサ 鎌倉広町緑地 2022/09/06
ハシカグサ 茅ヶ崎市・清水谷 2019/09/06
ハシカグサの花冠裂片五枚の花 茅ヶ崎市・清水谷 2019/09/06
全体的な姿や葉はまったく異なるが、四裂する小さな白色花冠という点ではコシロネ(小白根)と混同注意。
横浜市栄区/鎌倉市・天園~市境広場
塚山公園(大楠山方面へ下りたところ)、鎌倉広町緑地(浄化センター入口~きはちの窪)
衣笠山公園、池子の森自然公園(New Hisagi Tunnel西側)、建長寺回春院(西御門へ抜ける林内に僅少)、清水谷(田んぼ周辺)