大文字草 ユキノシタ目/ユキノシタ科/ユキノシタ属 花期/10月~11月中旬 結実期/12月~1月上旬
学名/Saxifraga fortunei Hook.f. var. alpina (Matsum. & Nakai) Nakai
改良種
#ダイモンジソウ 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
山地を流れる渓流沿いの湿った岩場などに着生する多年草。神奈川県内では丹沢や箱根に自生がある。変異が多く、人為的に作出された園芸種もいわゆる山野草として栽培されており、秋の前半にはホームセンターの園芸コーナーでも小さな鉢植えが売られているだろう。品数は多くなく、ややマニア向けではあるけれど。湘南・鎌倉・三浦半島には自生なく、栽培ものさえなかなか見かけるものでなし。名は、花の形が「大」の字に見えることから。秋咲きの近似種に、花の形が「人」の字に見えるジンジソウ(人字草)というのもあるにはある。但しダイモンジソウよりマニア度は高くて、ぜんぜん見かけない。好事家(こうずか)の団体が主催する「秋の山野草展」には出てくるだろう。ジンジソウは上側三個の花弁にふつう黄色の斑(ふ)が入り、ダイモンジソウの花弁に斑は入らない。真夏の蒸し暑さに弱いため、夏場は日陰(ないし半日陰)の涼しい場所で栽培し、暑さ和らぐ秋から春にかけてのみ日当たり良い場所に置く。基本的に(季節によって置き場所を変えられるように)鉢植え(土が乾きやすいように極力小さな鉢を選ぶ)にし、土は水はけの良さを最重視、元肥(もとひ、もとごえ)として「マグァンプK(中粒)」などの緩効性化成肥料を少量混ぜておく。水やりは、乾き切らないように、(特に夏場に)やり過ぎて根腐れさせないように。耐寒性はあり。問題なのは夏越し。
#ダイモンジソウの鉢植え 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
葉は、ユキノシタ属に共通した形状のもの。花が咲いていないと特にジンジソウとの見分けが難しい。冬(神奈川県南部では12月中旬以降)に霜が降りるようになると古い大きな葉は一気に傷む。但し、越冬用の小さながいくつか新しく出てきているだろう。
#ダイモンジソウの葉 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウの葉 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウの葉 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2019/11/01
#ダイモンジソウの葉 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2020/10/31
#ダイモンジソウ(’平成の紅’)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/12
#ダイモンジソウ(’平成の紅’)の葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/12
#ダイモンジソウの茎 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ(’平成の紅’)の株元 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/12
春咲きの近似種にハルユキノシタ(春雪の下)、初夏咲きの近似種にユキノシタがある。身近で見かける機会が多いのはユキノシタのみ。
ダイモンジソウの花
秋咲きのユキノシタ、といった感じの花を咲かせる。但し、花弁に模様は入らない。原種の花色はふつう白。花も小さく、見るからに「大」の字形。栽培されているのはふつう園芸種で、花色はピンクや赤、花弁の形状は八重咲きも含めて様々あり。
#ダイモンジソウの蕾 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2019/11/01
#ダイモンジソウ 鎌倉市・光則寺 2019/11/04
#ダイモンジソウ(’平成の紅’) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/12
#ダイモンジソウ(’平成の紅’) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/12
#ダイモンジソウ(’平成の紅’) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/12
#ダイモンジソウ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2020/10/31
#ダイモンジソウ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2020/10/31
#ダイモンジソウ 鎌倉市・円覚寺松嶺院 2020/10/31
#ダイモンジソウ(’平成の紅’)の萼 茅ヶ崎市浜之郷 2020/11/05
東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター(イズノシマダイモンジソウ)
#東慶寺、#円覚寺松嶺院(10月中旬、軽石鉢植え)、#光則寺、#長谷寺、#収玄寺
箱根町・金時山(9月下旬~10月)