ダールベルグデージー

Dahlberg daisy キク目/キク科/カラクサシュンギク属 花期/5月下旬~10月
学名/Thymophylla tenuiloba (DC.) Small

外来種改良種駆除

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

日当たりの良い場所で園芸栽培される、かわいらしい小型な一年草(または短命な多年草)。原産地は北米南部からメキシコ北部にかけて。和名はカラクサシュンギク(唐草春菊)。属名からティモフィラないしチモフィラ(紛らわしいがネモフィラはまったくの別種)、旧属名からディッソディア(Dyssodia)と呼ばれることも。草丈は10cm程度に成長したあたりから花を咲かせ、大きくなっても人の脛(すね、30cm)程度。茎を多数生やし、小振りながらもしゃもしゃと茂る。水はけが良い場所であれば日本の梅雨でも問題なく育ち、逆に乾燥にも強いらしい。そのため、民家近くの道路沿い、アルファルトの割れ目などに帰化が見られる。神奈川県内での帰化が初めて報告されたのは平成24年(2012)なので、新しい外来の帰化植物である。河原にも進出するようで、本来カワラノギク(河原野菊)やカワラサイコ(河原柴胡)などが生えていなければいけない場所をハルシャギク(波斯菊)や本種が占拠する悲惨な状況に陥るところが出てくるだろうことが懸念される。

道端に生えたダールベルグデージーの若株 藤沢市辻堂新町 2023/06/07

道端に生えたダールベルグデージーの若株 藤沢市辻堂新町 2023/06/07

道端に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2023/06/07

道端に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2023/06/07

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

アスファルトの割れ目に生えたダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

葉は小さく、羽状に深裂。裂片が細いので、コスモスの葉を小さくしたような印象。カモミールっぽいか。あるいはオカヒジキ(陸鹿尾菜)

ダールベルグデージーの葉 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの葉 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの葉 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの葉 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの花

小さな濃い黄色いキクの花を咲かせる。花径2cm。一斉に満開して終わりではなく、長きにわたって次々と花を咲かせてゆく。ずっと咲いていてくれるが、常に汚らしい花殻(はながら)は混じっている。

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージー 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの総苞 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの総苞 藤沢市辻堂新町 2022/06/29

ダールベルグデージーの総苞 藤沢市辻堂新町 2023/06/07

ダールベルグデージーの総苞 藤沢市辻堂新町 2023/06/07


藤沢市辻堂新町・JR東海道本線「辻堂踏切」(文具スーパー事務キチ藤沢店前の線路沿い)

参考資料

『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)