アシズリノジギク

足摺野路菊 キク目/キク科/キク属 花期/10月末~12月上旬
学名/Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai var. ashizuriense Kitam.

アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

日当たりの良い場所で園芸栽培される、キクの仲間の多年草(宿根草)。といっても園芸種のイエギク(家菊)ではなく、正体は高知県の足摺岬(あしずりみさき)など四国の海岸に自生しているノギク(野菊)である。西国に分布があるノジギクの変種、という位置付けがされている。海辺に生える植物なので強くて丈夫で栽培しやすい、草丈が低く抑えられるためコンパクトにまとまった姿になるので荒れにくい、葉の縁(ふち)が白色なのでかわいらしい、といったあたりが好まれる理由か。多くはないが流通しており、ホームセンターの園芸コーナーや園芸店に並ぶこともなくはないが、ネット通販で入手するのが手っ取り早い。

アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

葉は、小振りながら厚みあり、幅≒長さ、ぱっと見はリュウノウギク(竜脳菊)のような三中裂、白色の縁取りがある。葉裏は多毛で白色。この縁取りがないように見えるくらい不明瞭だと、イエギクと見分けがかなかったりリュウノウギクと混同されやすい。紛らわしいが、幅<長さで、羽状に五裂、だったらサツマノギク(薩摩野菊)。似ても似つかぬ、頭花(とうか)が大きな筒状花(とうじょうか)だったらイソギク(磯菊)。これらも栽培される。

アシズリノジギクの葉 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギクの葉 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギクの葉 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギクの葉 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギクの葉の肉厚感 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギクの葉の肉厚感 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギクの花

花弁(のように見える舌状花(ぜつじょうか))は白色で、短く丸っこい。頭花の直径3~5cm程度(生育環境により差異あり)のやや小振りと感じる、白花の小菊である。古い花はピンク色に染まって、咲き終わる。見頃は11月中旬の早め。湘南・鎌倉・三浦半島で見られる栽培ものも含めたノギクおよびイエギクとしては最も遅咲き。

アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギク 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

総苞は、多毛で白い。総苞片はリュウノウギクより幅広めで、総苞外片と総苞内片の先端は揃わない。

アシズリノジギクの総苞 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギクの総苞 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

アシズリノジギクの総苞 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20

#アシズリノジギクの総苞 鎌倉市・海蔵寺 2021/11/20


東京都調布市・#神代植物公園、横浜市南区・#こども植物園(野草園、葉の切れ込み多い・舌状花が長いという違和感あり)

#海蔵寺(多い)

#東慶寺(看門横花壇の石垣)、#大船フラワーセンター

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リュウノウギク

イエギク

イソギク