あめりか風露 フウロソウ目/フウロソウ科/フウロソウ属 花期/4月下旬~5月 結実期/5月下旬~6月上旬
学名/Geranium carolinianum L.
外来種駆除
アメリカフウロ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/28
北米原産の多年草。市街地の道端などに、あるいは里山周辺の草地に、雑草として生えてしまっている外来の帰化植物である。草丈はふつう人の脛(すね)から膝(ひざ)くらいの高さで、アメリカンな特大サイズ感は特にない。湘南・鎌倉・三浦半島ではそこかしこで見かけるありきたりの普通種。名は、アメリカフロウではなくアメリカフウロ。ゲンノショウコ(現の証拠)などを総称するフウロソウ(風露草)の仲間である。
道端に生えたアメリカフウロ 鎌倉市・江ノ電「腰越」駅 2021/04/12
荒れ放題の放置花壇に生えたアメリカフウロ 鎌倉市・江ノ電「腰越」駅 2021/04/12
空き地に生えたアメリカフウロ 茅ヶ崎市萩園 2019/05/11
アメリカフウロ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/04/28
紅葉した結実期のアメリカフウロ 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
紅葉した結実期のアメリカフウロ 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
葉はトリカブト(鳥兜)を思わせる形状。赤茶色っぽい茎には白い毛がたくさん生えている。同様の形状ながら濃いピンク色の花が咲いていたら外来の園芸植物アケボノフウロ(曙風露)。
アメリカフウロの葉 茅ヶ崎市西久保 2020/05/20
アメリカフウロの若い葉 茅ヶ崎市今宿 2018/11/08
アメリカフウロの紅葉 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
アメリカフウロの花
花は色褪せた薄紫色。同時期に紛らわしい花はない。強いて挙げるならウサギアオイ(兎葵)やゼニバアオイ(銭葉葵)あたりが似ているが、明らかに葉が違う。またアメリカフウロは実の形状に特徴があるので混同することはあるまい。
アメリカフウロ 茅ケ崎里山公園 2017/05/03
アメリカフウロ 茅ヶ崎市東海岸南 2018/04/27
アメリカフウロ 茅ヶ崎市東海岸南 2018/04/27
秋咲きしたアメリカフウロ 三浦市・水間神社(みずま-) 2020/11/13
秋咲きしたアメリカフウロ 茅ヶ崎市今宿・下町屋歩道橋下 2018/11/08
花弁が濃いピンク色だったらヨーロッパ原産のオトメフウロ(乙女風露)の可能性。湘南・鎌倉・三浦半島で見かけるフウロソウの仲間は基本的には本種かゲンノショウコの二択と考えて差し支えないが、山地へ行けば在来種のコフウロ(小風露)なども生えており、近似種は結構色々あるので、少しでも違和感を感じた個体は詳細を検討すること。
アメリカフウロの実
ゲンノショウコ(現の証拠)の仲間なので似たような”神輿屋根”形の実ができる。長い毛がたくさん生えている。萼などが鮮やかな赤色を帯びていることが多い。
アメリカフウロの若い実 茅ヶ崎市西久保 2020/05/20
アメリカフウロの若い実 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市西久保 2020/05/20
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市行谷 2018/05/12
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市行谷 2018/05/12
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
アメリカフウロの実 茅ヶ崎市西久保 2024/05/21
アメリカフウロの熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/05/14