ニホンカナヘビ

日本金蛇、日本蛇舅母 爬虫類/有鱗目/カナヘビ科/カナヘビ属 見頃/4月~10月

在来種

落ち葉の上でまったりしていたニホンカナヘビ 秦野市・弘法山 2017/04/06

落ち葉の上でまったりしていたニホンカナヘビ 秦野市・弘法山 2017/04/06

高度に都市化していない地域の民家庭に棲み付いていることが多いトカゲの仲間。単にカナヘビといっても本種を指す。トカゲと呼ばれてしまうこともあるがよりトカゲと呼ばれるべきヒガシニホントカゲ(東日本蜥蜴)なるものも身近に生息しているので、カナヘビと呼び分けてあげて欲しい。名前は金属(おそらく銅を指す)色のヘビ(蛇)の意。もちろんヘビではなく足が生えているトカゲであるが。生息には雑草などが茂ったある程度の草地が必要ながら、人目に触れやすいのは草木が植えられている庭のある民家や寺の境内の乾燥気味な場所の日光が当たるところでのんべんだらりと日向ぼっこしている個体だろう。変温動物なので活動するには日光浴をして体温を高める必要がある。人が近づけばささっと走り出して物の隙間に入り込んで身を隠してしまうだろう。基本的には木などには登らず地表ないしその近くで小さな虫などを食べて暮らしている。湘南・鎌倉・三浦半島でアマガエル(雨蛙)ほどではないにせよどうということのないよく見かける普通種。がしかし、お隣の東京都では区部および北多摩で「絶滅危惧II類(VU)」、南多摩と西多摩で「準絶滅危惧(NT)」(東京都環境局『「東京都の保護上重要な野生生物種」(本土部)~東京都レッドリスト~2010年版』)、また千葉県でも「一般保護生物(カテゴリーD)」に指定されている(千葉県環境生活部『千葉県の保護上重要な野生生物 千葉県レッドリスト 動物編 2019年改訂版』)という現状は神奈川県としても看過できないところ。日本固有種。

ニホンカナヘビ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

ニホンカナヘビ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

体表は光沢ないかさかさ乾燥した鱗(うろこ)に覆われており、体色は黄褐色から暗灰褐色。無毒。ただし爬虫類は食中毒の原因になるサルモネラ菌の保持率が高いといわれているので、触ったあとの手洗いは必須。

尻尾が長いニホンカナヘビ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/05/06

尻尾が長いニホンカナヘビ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/05/06

木道で日光浴している、脱皮中のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

木道で日光浴している、脱皮中のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/08/27

コンクリートブロック上で休憩中のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/05/02

コンクリートブロック上で休憩中のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/05/02

涼しい日陰と日光浴をするための日向の両方を同時に用意する必要があるため飼育には向かない。大きいとはいえない口に納まる小さな餌を毎日用意し続けなければいけないのは大きな困難を伴うだろう(配合飼料を食べてくれる個体もいるらしい)。乾燥気味な場所が好きなくせによく水を飲む。昆虫食なので糞はくさいのではないか。寿命は長く七年程度といわれている(七年も飼い続けなければいけないということ)。なお捕まえると怒って指をかぷりと咬(か)んでくることがあるが、咬む力は笑っちゃうほど弱すぎて威力はない。人に慣れるか慣れないかは、この手の生き物は総じて個体差が大きい。

タマリュウのグラウンドカバー内に産み付けられていたニホンカナヘビの卵(4個) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/09/21

タマリュウのグラウンドカバー内に産み付けられていたニホンカナヘビの卵(4個) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/09/21

ニホンカナヘビの卵 茅ヶ崎市浜之郷 2019/09/21

ニホンカナヘビの卵 茅ヶ崎市浜之郷 2019/09/21

孵化したばかりのニホンカナヘビ、体長7cm 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/02

孵化したばかりのニホンカナヘビ、体長7cm 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/02

孵化翌日のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/04

孵化翌日のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/04

孵化翌日のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/04

孵化翌日のニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/04

ぬくもりが気持ち良いのかすぐ手乗りになるニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/04

ぬくもりが気持ち良いのかすぐ手乗りになるニホンカナヘビ 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/04

湘南・鎌倉・三浦半島で混同しがちな近似種なし。光沢があったり体色が異なる同形のトカゲはヒガシニホントカゲ。民家周辺に現れる四つ足の爬虫類として他にニホンヤモリ(日本家守)がいる。イモリ(井守)は田んぼや水路などの水辺にいる両生類。トウキョウサンショウウオ(東京山椒魚)というのもいるがお見かけする機会はまずあるまい。

湘南・鎌倉・三浦半島で見られるトカゲ型生物一覧


湘南・鎌倉・三浦半島で見られるトカゲ型生物一覧

清水谷(湿地に架かる木道上に多い)

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