ニホンヤモリ

日本家守、日本守宮 爬虫類/有隣目/ヤモリ科/ヤモリ属 見頃/4月~10月

在来種

ニホンヤモリ 茅ヶ崎市東海岸南 2018/05/02

ニホンヤモリ 茅ヶ崎市東海岸南 2018/05/02

里山周辺に生息する爬虫類(はちゅうるい)。ふつう単にヤモリという。英語でゲッコー(Gecko)。元は中国原産らしい。とはいえ古い時代に日本へ帰化したため在来種という扱いになる。神奈川県内にも広く分布。

ニホンヤモリ 葉山町上山口 2017/06/29

ニホンヤモリ 葉山町上山口 2017/06/29

家守の名は、家の周りに棲みつくためまるで家の守り神のようだという意味。面白いことに森林の中でヤモリの姿を見ることはなく、必ずといっていいほど(森林などに面した)人家の周りにいる。正確にいえば人工物の周り。公園の休憩所・公衆トイレ・自動販売機、高速道路のサービスエリア、神社の社殿や神輿庫、民家の壁・風呂場の窓・倉庫、そういった場所に貼り付いていることがほとんど。夜行性でガ(蛾)などをよく食べるため、街灯などの人工的な灯火に集まってくる昆虫を狙っているようだ。魂胆はアマガエル(雨蛙)と同じ。

ニホンヤモリ 葉山町上山口 2017/06/29

ニホンヤモリ 葉山町上山口 2017/06/29

ヤモリは爬虫類なので、トカゲ(蜥蜴)やカナヘビ(金蛇)の仲間。体が硬めの鱗(うろこ)で覆われているためかさかさした感じで、地面で生活しているのがトカゲとカナヘビ。細かい鱗に覆われていて全体的にぷにぷにふにゃんふにゃん柔らかく、壁に貼り付いているのがヤモリである。指先にはべったり貼り付いて剥がれない高性能な吸盤を装備しているため、垂直な壁でも自由自在に歩くことができる。なんなら天井だってへっちゃら。両生類ではないので幼生時代に水中生活を送ることはなく、誕生から死に至るまで水には縁(えん)のない乾燥気味の場所で生活を続ける。死ぬとよく干からびてミイラになり、神社で梁(はり)や電灯の傘の上を掃除するとヤモリの干物が出てくることがある。名前が紛らわしいイモリ(井守)は水辺を好む両生類で、背中が黒く腹が赤い。 参照)イモリとヤモリの違い

ニホンヤモリ 葉山町上山口 2017/06/29

ニホンヤモリ 葉山町上山口 2017/06/29

普段は狭い隙間に身を隠し、夜になったらこそこそと活動を開始する。民家に定住している人慣れした個体を除けばふつう人が大嫌いで、発見されればささっと逃げ出す。捕まえようとしようものなら猛然とダッシュで逃亡。短距離走にかけてはトカゲにも引けを取らないハイスピードを誇る。飼育個体に部屋の中で逃げられようものなら、ベッドの下に潜り込むやらクローゼットの奥の奥まで逃げ込むやらで惨事になること必至。
その割には捕まった途端意外としおらしくなり、たちまち”手乗り”になる。恐怖で身動きできないのか、人肌のぬくもりが気持ちよいのか知らないが、触り放題撫で放題だ。ただし、油断を見せればたちまち猛ダッシュで逃亡を図るので要注意。爪(まったく痛くない)で引っ掻いてくることはなく、咬(か)みついてくる(まったく痛くない)こともほとんどない。極限まで追い込まれて苛々(いらいら)するとヘビ(蛇)のごとく尻尾の先を地面に打ち付け威嚇してくることがあるが、戦闘力は一切ないので無視して構わない。無毒。

ニホンヤモリの(一時的に)黒っぽい若い個体 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2018/04/14

ニホンヤモリの(一時的に)黒っぽい若い個体 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2018/04/14

ニホンヤモリの若い個体 茅ヶ崎市東海岸南 2018/05/02

ニホンヤモリの若い個体 茅ヶ崎市東海岸南 2018/05/02

“爬虫類はサルモネラ菌(食中毒の原因菌)を持っていることが多い”という噂をよく聞くので、念のため、ヤモリをべろべろ舐めない、口の中に入れてちゅぱちゅぱしゃぶらない、触った手は石鹸で洗う等の気遣いはしておきたい。

湘南・鎌倉・三浦半島で見られるトカゲ型生物一覧


湘南・鎌倉・三浦半島で見られるトカゲ型生物一覧

ヤモリが入り込んで電気製品を壊してしまうことがある。特にエアコン。室外機や室内機に潜り込んで基盤の上を歩いてしまい感電死、エアコンはショートして故障に。
令和元年(2019)10月31日 京急本線の横浜-弘明寺間で停電が発生、横浜-上大岡間で約二時間にわたって運行が取り止めとなった。南太田変電所の装置内で発見された焼け焦げたヤモリが犯人とされた。(同日 朝日新聞デジタル)

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『ニホンヤモリ』へのコメント

  1. Liz 投稿日:2019/12/12(木) 20:00:01 ID:885c4e8b7 返信

    爬虫類が好きです
    ヤモリはいつもどうやって捕まえていますか?
    一年に数回しか見ないので教えていただきたいです。
    また飼うことはできますか?

    • mirusiru.jp 投稿日:2019/12/13(金) 20:40:59 ID:f861b8930 返信

      https://mirusiru.jp/agreement#oshiete

      >ヤモリはいつもどうやって捕まえていますか?

      いつも捕まえて‥、おりませんけれども。
      手の上に乗っている写真のものは素手でひょいと拾い上げたものです。

      >飼うことはできますか?

      こういった生き物は比較的簡単に餌付けされる個体と餓死に至るまでかたくなに人を拒否し続ける個体があるので、飼育できるともできないとも言い難いところです。
      なお飼育には、口に納まる大きさの生餌(ガやゴキブリなど)をヤモリが死ぬまで幾年にもわたって毎日用意し続ける必要があります。

      • Liz 投稿日:2019/12/13(金) 21:20:33 ID:e6baa28aa 返信

        返信ありがとうございます。
        ゴキブリですか、、、
        家に出没するたびに「またかっ」
        と思っていたのですがそうとなるとまた違ってきますね笑
        出て欲しい時に出ませんし。
        一見大人しそうなヤモリですけど、、、ギャップすごいですね笑
        食べているところ見てみたいです。

  2. 島田 但 投稿日:2019/06/23(日) 08:22:55 ID:132bddb84 返信

    今朝、庭先で爬虫類?を見つけたので
    このサイトを見ました。
     「日本ヤモリ」でしたね
       記事が参考になりました。

    一か所気付きがありました。
       なんなら天上だって・・・・・・
        〇 なんなら天井だって・・・・・・

    • mirusiru.jp 投稿日:2019/06/23(日) 20:56:13 ID:2cd3a4abe 返信

      島田さん、こんばんは。

      >なんなら天丼だって

      と読み間違えて「???」と考え込んでしまいました。
      天井ですね!
      はい、完全な誤植です。こういうご指摘をいただけるのは本当にありがたいです。感謝申し上げます。

      ヤモリ出ましたか。
      うらやましい限りです。
      窓の開け閉めの際は、潰しちゃわないようちょっと気にかけてやってくださいまし。