ヤブコウジ

藪柑子 ツツジ目/サクラソウ科/ヤブコウジ属 花期/6月下旬~7月中旬 結実期/10月下旬~2月
学名/Ardisia japonica (Thunb.) Blume

自生種

ヤブコウジの実 茅ケ崎里山公園 2018/01/12

ヤブコウジの実 茅ケ崎里山公園 2018/01/12

日の当たらない林床に生える常緑の小低木。株全体として小振りで、片手に納まる手のひらサイズ。樹高は人の足首上くらいまで。姿形はなかなかかわいらしい。赤い実は正月を飾る縁起物として用いられ、通称ジュウリョウ(十両)として親しまれている。湘南・鎌倉・三浦半島でも丘陵地のハイキングコース沿いなどで自生しているものをよく見かける普通種。鎌倉の寺庭にはあまり植えられておらず、観光客にはやや馴染み薄いかも。

ヤブコウジの実 大磯町・高麗山公園 2016/12/26

ヤブコウジの実 大磯町・高麗山公園 2016/12/26

ヤブコウジの実 大磯町・高麗山公園 2016/12/26

ヤブコウジの実 大磯町・高麗山公園 2016/12/26

ヤブコウジ 逗子市・神武寺・鷹取山ハイキングコース 2018/10/25

ヤブコウジ 逗子市・神武寺・鷹取山ハイキングコース 2018/10/25

石垣上に植えられたヤブコウジの群生 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊)鐘楼 2021/01/05

石垣上に植えられた#ヤブコウジの群生 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊)鐘楼 2021/01/05

ヤブコウジの葉 大磯町・鷹取山 2017/12/14

ヤブコウジの葉 大磯町・鷹取山 2017/12/14

地上部は小さいがじつは長い長い地下茎を持っており、栽培しているものを引っこ抜くと頼りない根っこが生えた地下茎が1m近く出てくることも。園芸サイトを覗いてみればヤブコウジはだいたい「強い日当たりと乾燥を嫌う」と記されているが、日当たりはともかくも、ヤブコウジは必ず乾燥地に自生しているもので、ましてや「湿潤な土壌を好む」なんて事実と真逆。ライバルとなる野草がジャノヒゲ(蛇の髭)くらいしかない、さらさらに乾いた土壌(がある程度固まった場所)に生えている。根っこは貧相ながら長い地下茎を所有して周辺にネットワークを張り巡らしているからこそ、自然界ではそのような場所にも耐え、逆に乾燥地を半ば独占できているのだろう。

ヤブコウジの花

花は白色で、同属のヒャクリョウ(百両)ことカラタチバナ(唐橘)マンリョウ(万両)に似る。地面近くで下向きに咲くので観賞には不向き。一斉に満開にはならずぽつりぽつりと咲いてゆく。

ヤブコウジ 寒川町・寒川神社宮山神社 2017/06/23

#ヤブコウジ 寒川町・寒川神社宮山神社 2017/06/23

ヤブコウジ 寒川町・寒川神社宮山神社 2017/06/23

#ヤブコウジ 寒川町・寒川神社宮山神社 2017/06/23

ヤブコウジの実

株が小さい割には実は大きめ。サクランボ(桜坊)を一つ二つぶら下げているようでかわいらしい。

ヤブコウジの実 横浜市南区・こども植物園 2016/10/25

#ヤブコウジの実 横浜市南区・こども植物園 2016/10/25

ヤブコウジの実 茅ケ崎里山公園 2018/01/12

ヤブコウジの実 茅ケ崎里山公園 2018/01/12

ヤブコウジの実 横須賀市・武山ハイキングコース 2016/11/06

ヤブコウジの実 横須賀市・武山ハイキングコース 2016/11/06

ヤブコウジの実 大磯町・鷹取山 2017/12/14

ヤブコウジの実 大磯町・鷹取山 2017/12/14

ヤブコウジの実 大磯町・鷹取山 2017/12/14

ヤブコウジの実 大磯町・鷹取山 2017/12/14

ヤブコウジの珍しく多数なっていた実 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10

ヤブコウジの珍しく多数なっていた実 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10


長柄桜山古墳群(第2号墳)、#一条恵観山荘、#報国寺(有料エリア入ってすぐカエデの根元一帯に群生)、#覚園寺(有料エリア内、薬師堂前イヌマキの根元一帯 ※撮影不可)、#寒川神社(第一駐車場内「平安しだれ桜」足元、宮山神社境内)、茅ケ崎里山公園(みこし道下林縁内他)、高麗山公園(6月下旬~末

はやま三ヶ岡山緑地(あじさいコース中腹=実なし、山頂広場近い真名瀬コース)、神武寺・鷹取山ハイキングコース、鎌倉市・祇園山ハイキングコース(妙本寺と八雲神社の間尾根上西面)、大磯町・鷹取山(鷹取神社西側の山頂平場に少ない)

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