ツリガネニンジン

釣鐘人参 キク目/キキョウ科/ツリガネニンジン属 花期/8月下旬~9月
学名/

薬用自生種保護

ツリガネニンジン 鎌倉広町緑地 2017/08/24

ツリガネニンジン 鎌倉広町緑地 2017/08/24

丘陵地のハイキングコース沿いなどに生える多年草。姿は梅雨時に見られるホタルブクロ(蛍袋)に似るが、ツリガネニンジンは明らかに花が小型で雌蕊が突出している違いあり。生薬の沙参(しゃじん)の原料になるため、本種の仲間は名前にシャジンが付く。※山地性のイワシャジン(岩沙参)は様子がすこし異なるため別頁に移した。

ツリガネニンジン 鎌倉広町緑地 2017/08/24

ツリガネニンジン 鎌倉広町緑地 2017/08/24

ツリガネニンジン 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

#ツリガネニンジン 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

花の形状と色は個体差あり。やや細長いもの、やや丸っこいもの、紫色が濃いめのもの、青紫色になるもの、薄くてほぼ白色のもの、など様々。

ツリガネニンジン 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

#ツリガネニンジン 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26

ツリガネニンジン 鎌倉広町緑地 2017/08/24

ツリガネニンジン 鎌倉広町緑地 2017/08/24

葉は茎の下部に付き輪生する。葉に厚みがないためぱりぱりした手触り感がなく、緑色はあまり濃くなく、光沢もない。要するにふつうの雑草にありがちな感じの葉。といってもツリガネニンジンは個体差が大きいため様々。

ツリガネニンジンの葉 二宮町・せせらぎ公園 2016/09/14

ツリガネニンジンの葉 二宮町・せせらぎ公園 2016/09/14

ツリガネニンジンの葉 横須賀市・塚山公園 2017/10/12

ツリガネニンジンの葉 横須賀市・塚山公園 2017/10/12

ツリガネニンジンの葉 横須賀市・塚山公園 2017/10/12

ツリガネニンジンの葉 横須賀市・塚山公園 2017/10/12


塚山公園、鎌倉中央公園、鎌倉広町緑地(管理棟前花壇で栽培も)、高麗山公園(八俵山~浅間山)、二宮町・せせらぎ公園(8月中旬~9月中旬)、二宮町・#吾妻山公園(薬草園)

衣笠山公園(ヤマユリの道周辺)、荒崎公園(潮風の丘)

箱根町・湖尻園地・50周年広場(9月中旬~10月初旬)

ハマシャジン

浜沙参 キク目/キキョウ科/ツリガネニンジン属 花期/9月~11月上旬

自生種稀少保護

神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧II類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」

ツリガネニンジン(釣鐘人参)の海岸型。背丈は低めとされるが、低いのはあくまでも立ち上がっている部分に限った話。ものによっては徒長して茎の長さが2m近くにまでなるが、直立せずに倒れて地面を這い、花の咲く茎上部のみ急に立ち上がる(背丈30cm弱)。茎には細かい白色の毛が少しあったりなかったり。

海浜植物らしく、葉が厚手で光沢強めなのが特徴。無毛。

ハマシャジンの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29

ハマシャジンの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29

花は細長からずやや丸っこいとされるが、個体差の範囲で済ませられてしまう程度の違い。

ハマシャジンの葉 横須賀市・久里浜緑地 2017/12/10

ハマシャジンの葉 横須賀市・久里浜緑地 2017/12/10


黒崎の鼻(マルバノハマシャジンと混生)

久里浜緑地(平成29年(2017)12月10日 新発見か)、城ヶ島

マルバノハマシャジン

丸葉の浜沙参 キク目/キキョウ科/ツリガネニンジン属 花期/9月~11月上旬

自生種稀少保護

ハマシャジン=神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧II類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」

ハマシャジンのようだが、葉を比較すると明らかに幅広で丸っこく、(株が若いうちは)茎の下部に密生する違いあり。

マルバノハマシャジンの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29

マルバノハマシャジンの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29

マルバノハマシャジンの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29

マルバノハマシャジンの葉 三浦市・黒崎の鼻 2017/08/29


黒崎の鼻(ハマシャジンと混生)

『ツリガネニンジン』へのコメント

  1. おじじ 投稿日:2020/09/07(月) 11:16:08 ID:5229e1943 返信

    コメントでご指摘、気を付けるようにします。
    私が採取した種子は、わずかなもので十粒ぐらいですから、ツリガネニンジンには勘弁いただきましょうか。
    それで、こういったカンパニュラで西洋からもたらされた園芸種は、雑草化したのも多いです。
    春先に花を咲かせ、五月になって町内会の草刈りで刈り払われても、宿根が生き残ります。
    場所を特定しているので、毎年が楽しみです。

    • mirusiru.jp 投稿日:2020/09/09(水) 18:46:48 ID:2a47ee1a7 返信

      おじじさん、こんばんは。

      野草との距離感は難しくなる一方です。どこの何、目的は保護なのか観賞なのか販売なのか、で全く話は変わってくるので十把一絡げに”取るな”、”栽培するな”と頭ごなしに咬み付くつもりはないのですけれども、それを公言するのとはまた話が違ってきます。その点、宜しくお願い致します。
      ツリガネニンジン、あるところではどうってことないもんですけれども、意外と自生地は限られていたりします。昭和の頃はあったのに、という失われた自生地もかなり多いようです。飯島市民の森のツリガネニンジンが何かの拍子に滅してしまった際に里帰りさせられるよう、園芸種等と交雑などせぬようお宅で大切に保持していただければと思います。

  2. おじじ 投稿日:2020/09/02(水) 11:24:03 ID:fc5026a35 返信

    飯島市民の森に群生地があります。
    近所の農家から入る裏道の崖地で、その上が教会という変わった場所です。
    種子を採取して撒きましたが、発芽せず、その内数年たって、人知れず鉢に咲いていました。
    用土を使いまわししていた中で、枯れずに成長していたようです。
    丸い根生葉がホタルブクロにも似ていて栽培中のものと見間違いやすいのですが、他の鉢でも育っているような気がしています。

    • mirusiru.jp 投稿日:2020/09/03(木) 03:19:53 ID:d95c45069 返信

      当サイトは、ツリガネニンジンを”採取・伐採・駆除などがされることなく、その場所で健全に生育できるよう保護されることが望まれる”野草に指定しています。ご考慮ください。