唐駒繋 マメ目/マメ科/コマツナギ属 花期/6月下旬~9月 結実期/11月
学名/Indigofera bungeana Walp.
外来種駆除稀少
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/02
中国原産の落葉低木。在来種のコマツナギに対して、本種は這う性質が見られず直立するため別名キダチコマツナギ(木立駒繋)とも。道路建設に伴う法面(のりめん)緑化に有効であるとして安価な”中国産コマツナギ”のタネが人為的に大量に蒔かれたことで移入。神奈川県内では丹沢や箱根といった山地を抜ける道路でもそれをやってしまったようで、自然豊かな地域でも本種がはびこって帰化してしまっている有様。エニシダ(金雀枝)の二の舞状態。コマツナギと本種は酷似しており、平凡社『改訂新版 日本の野生植物 2』などは同一種であるとする見解を採っている。但し、幹は積極的に直立する、幹は直径1cmを超えて4cmくらいに太くなる、樹高はハギ(萩)の仲間であるかのように1mを優に超えて軽く2m以上に育つ、樹高は4mとか6mになるという話もある、株が大きく成長するのに伴って大きな葉も付けるようになる、といった、コマツナギとは明らかに異なった性質を露わにするので、両者が同一の植物でないことは明白である。しかしながら、トウコマツナギであるとする顕著な性質を示していない例えば幼木や、花がきれいに咲く枝先あたりを撮っただけの写真などでは、両者を峻別することは難しい。湘南・鎌倉・三浦半島にも帰化あり。但し、コマツナギ同様そこかしこで見かけるほどはなし。
道路に生えたトウコマツナギの幼木か 大井町柳・東名高速沿い 2023/07/27
道路に生えたトウコマツナギの若木か 大井町柳・東名高速沿い 2023/07/27
道路沿いに生えたトウコマツナギ(左側石垣に点在) 小田原市早川 2023/07/06
道路沿いに生えたトウコマツナギ(右側石垣に点在) 小田原市早川 2023/07/06
道路沿いに生えたトウコマツナギ(白色矢印) 小田原市早川 2023/07/02
道路沿いに生えたトウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
道路沿いに生えたトウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
道路沿いに生えたトウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/02
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/02
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギ 小田原市早川 2018/08/26
トウコマツナギの葉 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギの葉 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギの大きな葉 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギの葉 小田原市早川 2018/08/26
トウコマツナギの先端近くの茎 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギの花
コマツナギ同様。花序は長め。
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/02
トウコマツナギ 小田原市早川 2023/07/06
トウコマツナギ 小田原市早川 2018/08/26
トウコマツナギ 小田原市早川 2018/08/26
トウコマツナギの実
インゲン(隠元)型の豆果(とうか)ができる。実は秋にならないと付かないかも。
トウコマツナギの未熟な実 小田原市早川 2018/11/02
トウコマツナギの未熟な実 小田原市早川 2018/11/02
トウコマツナギの未熟な実 小田原市早川 2018/11/02
小田原市早川(生命の星・地球博物館~早川石丁場群関白沢支群の車道沿いに多い)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
『改訂新版 日本の野生植物 2』 大橋広好・門田裕一・邑田仁・米倉浩司・木原浩編 平凡社発行(2016)
『増補改訂 日本帰化植物写真図鑑 第2巻』 植村修二・勝山輝男・清水矩宏・水田光雄・森田弘彦・廣田伸七・池原直樹編著 全国農村教育協会発行(2015)