沢桔梗 キク目/キキョウ科/ミゾカクシ属 花期/7月中旬~9月 結実期/10月下旬~11月
学名/Lobelia sessilifolia Lamb.
有毒稀少
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/08/03
山地や丘陵地の日当たりの良い湿原に生える多年草(宿根草)。茎は分岐せず、一本直立。背高に育って草丈1m近くになる。名は沢に生えるキキョウ(桔梗)に似た植物の意だろうが、ふつう渓流などに生えるものではないと思われる。直立する長い茎に葉の付き方などは確かにキキョウっぽくはある。神奈川県内では箱根仙石原(立入禁止)にのみ自生あり。箱根湿生花園に植栽されており、夏の終わり、9月上旬から中旬にかけての主役。根茎がホームセンターの園芸コーナーで販売されていることあるも(冬、一株400円程度)、湘南・鎌倉・三浦半島で栽培されているものを見かけた例(ためし)なし。ミソハギ(禊萩)くらいに大型化するので、場所を取る、台風などの強風で倒れて姿が乱れがち、といった点は確かに厄介ながら、暑さに弱いということはなく病害虫も特にないので、水を切らしさえしなければ栽培はじつは容易である。殺風景を極めているだろう夏のショウブ(菖蒲)田にでも群生させておけば喜ばれると思うのだが、見かけない。
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/08/03
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/09/02
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/09/02
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/09/02
#サワギキョウの葉 箱根湿生花園 2023/08/03
#サワギキョウの葉 箱根湿生花園 2023/08/03
#サワギキョウの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2022/07/30
ミゾカクシ属に分類される外来の園芸植物が、宿根ロベリア、転じてサワギキョウの名前で販売されていることがある。
サワギキョウの花
同属のミゾカクシ(溝隠)に似た形状で、花色は紫。
#サワギキョウの蕾 箱根湿生花園 2023/08/03
#サワギキョウの蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2022/07/31
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/09/02
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/09/02
#サワギキョウ 箱根湿生花園 2023/08/03
#サワギキョウ 茅ヶ崎市浜之郷 2022/07/30
赤花だったら外来の園芸植物ベニバナサワギキョウ(紅花沢桔梗)。
サワギキョウの実
#サワギキョウの若い実 箱根湿生花園 2023/08/03
#サワギキョウの熟しかけの実 箱根湿生花園 2023/10/30
#サワギキョウの熟しかけの実 箱根湿生花園 2023/10/30
#サワギキョウの熟した実 箱根湿生花園 2023/10/30
東京都調布市・#野草園(池、近くで見れない)、東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター、東京都調布市・#神代植物公園水生植物園、東京都八王子市・#長池公園(体験ゾーンの湿地、8月下旬)
#箱根湿生花園(仙石原湿原植生復元区東側を中心に多い、9月上旬)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)