鬼野芥子 キク目/キク科/ノゲシ属 花期/通年
学名/Sonchus asper (L.) Hill
外来種駆除
オニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
明治時代(1868-1912)に日本へ入ってきた、ヨーロッパ原産の一年草(越年草)。空き地や道端などに帰化雑草として生えている。よく似たノゲシに比べて、葉の棘が荒々しいので鬼の名が冠された。ノゲシ、オニノゲシ共に普通種。
畑に生えたオニノゲシ 茅ヶ崎市萩園 2020/01/01
土手に生えたオニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2020/03/03
土手に生えたオニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2020/03/03
オニノゲシ 横須賀市・くりはま花の国 2018/03/11
オニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
オニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
葉はアザミ(薊)の仲間っぽい雰囲気。光沢は強め。ノゲシより鋸歯が棘々しい。葉は薄いがぱりっと硬めなので、棘を触ると痛い。葉の基部は、ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)の仏炎苞ようにくるっと丸まって茎を抱く。ノゲシのように三角形に突き出ることはない。
オニノゲシの葉 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2020/03/03
オニノゲシの葉 横須賀市・くりはま花の国 2018/03/11
オニノゲシの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
オニノゲシの葉 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2020/03/03
オニノゲシの葉 茅ヶ崎市萩園 2020/01/01
オニノゲシの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
ノゲシとオニノゲシの葉の比較 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
ノゲシとオニノゲシの葉の比較 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
オニノゲシの葉のくるっと丸まる基部 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
オニノゲシの葉のくるっと丸まる基部 茅ヶ崎市萩園 2020/01/01
ノゲシとオニノゲシは雑種を作ることがあるらしい。アイノゲシ(合い野芥子)という。両者の中間的性質を持つ。確かに、全体的な姿はノゲシっぽいが、葉の形状はオニノゲシのようでありながら棘の荒々しさは少々物足りなく、葉は軟らかく棘は痛くない、葉の光沢はどちらとも言い難い中途半端な感じ、といったような個体はままある。『神奈川県植物誌2018』は”種子(痩果のことか)を見てみると多くはノゲシかオニノゲシに判別できる”ことから”確実にアイノゲシである個体は確認できなかった”としている(なぜ痩果の特長だけを格別に優先したのかはわからない)。個体差や変異の範疇、と言ってしまえばそうなのかもしれない。よくわからない。雑種ゆえに、全うな種子はできない不稔。
オニノゲシの花
オニノゲシ 横須賀市・くりはま花の国 2018/03/11
オニノゲシ 横須賀市・くりはま花の国 2018/03/11
オニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
オニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
オニノゲシ 茅ヶ崎市浜之郷・小出川 2020/03/03
オニノゲシの実
※ノゲシとオニノゲシの種子の違いはノゲシの頁参照。
オニノゲシの実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/04/23
オニノゲシの実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/12/15
参考資料
『神奈川県植物誌2001』 神奈川県植物誌調査会編集 神奈川県立生命の星・地球博物館発行(2001)