ケイワタバコ

毛岩煙草 シソ目/イワタバコ科/イワタバコ属 花期/6月上旬・(箱根)6月下旬

自生種保護

ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

#ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

丘陵地や山地にある林内の日当たりのあまり良くない湿った岩崖(がんがい)に好んで生える多年草。イワタバコの変種または別種とされ、同様の場所に生える。神奈川県内では三浦丘陵と丹沢および箱根に分布あり。梅雨の鎌倉を彩るかわいらしい花としてアジサイ(紫陽花)に次いで人気が高い”イワタバコ”はすべて本種。円覚寺(えんがくじ)や”縁切寺”の東慶寺(とうけいじ)にたくさんあるので観光客の目に触れる機会は少なくないだろう。なお鎌倉や三浦半島にイワタバコの自生はない。ただし一般的にはイワタバコの名で呼ばれており、わざわざ”ケ”を付けて呼ぶのは植物好きなちょっとうるさい人たちくらい。丹沢と箱根にはイワタバコとケイワタバコが共に自生があり、基本的には場所によって棲み分けされている。より寒冷な高標高地にはイワタバコが、低地にはケイワタバコが、というわけではないらしい。両者が混生する、あるいはどちらなのか明確には同定しかねる場合もあり。ガイド協会などが主催している”〇〇のイワタバコを訪ねて”などと題した植物観察会ではどちらを見に出かける散策なのかさっぱりわからないものがままあるので注意が必要。イワタバコを見たかったのに案内されたのは鎌倉でさんざん見ているケイワタバコだけだった、とはならないよう。※本頁ではイワタバコとケイワタバコは完全に分けて扱い、イワタバコといった場合はケイワタバコを含まないものとする。

ケイワタバコが生える岩崖 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

#ケイワタバコが生える岩崖 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

ケイワタバコが生える岩崖 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

#ケイワタバコが生える岩崖 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

岩崖に生えたケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

岩崖に生えた#ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

岩崖に生えたケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

岩崖に生えた#ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

古い石垣に生えたケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

古い石垣に生えた#ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

古い石垣に生えたケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

古い石垣に生えた#ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

岩崖に生えたケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

岩崖に生えた#ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

地面の土の上にではなく、ほぼ垂直に切り立った岩場や石垣の隙間などに生える。薄暗くじめじめ湿った谷戸に囲まれた鎌倉に適した植物といえる。保護栽培ないし園芸栽培されてもいるが元々自生している植物故に認知度は一般の地元民にも高め。群生すれば見応えあり。嫌いなものは乾燥と、特に真夏の直射日光。近年は特に日当たりある場所においてケイワタバコが減少しているように感じられてならない。地球温暖化に伴う深刻な猛暑が原因か。

岩崖に生えたケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

岩崖に生えた#ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

実物を見た人は”思っていたほど大きくはない”という印象を受けるはず。手のひらサイズ。

ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

#ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

名は、岩場に生え、葉がタバコ(煙草)に似て、葉裏などに毛が生えているもの、の意。タバコの仲間ではまったくない。

ケイワタバコの葉 鎌倉市・円覚寺龍隠庵参道 2018/04/22

ケイワタバコの葉 鎌倉市・円覚寺龍隠庵参道 2018/04/22

ケイワタバコの葉裏 鎌倉市・海蔵寺 2017/06/03

#ケイワタバコの葉裏 鎌倉市・海蔵寺 2017/06/03

ケイワタバコの葉は主脈が葉身(ようしん)の中央を通らず片側に寄っており、左右対称でないことが大きな特徴。主脈は曲線を描く。(毛がどうこうは一切無視して)この点をもってケイワタバコであろうと当たりを付けると良い。葉の表面は強めに縮緬(ちりめん)状になる。

ケイワタバコの主脈が中央を通らない非対称の葉 鎌倉市・円覚寺龍隠庵参道 2018/04/22

ケイワタバコの主脈が中央を通らない非対称の葉 鎌倉市・円覚寺龍隠庵参道 2018/04/22

軟毛は花茎(かけい)に多いが、個体差あって毛の少ないものもあり。ぱっと見の毛の多さでケイワタバコと判断するのはやめた方がよい。

ケイワタバコの花茎に多い毛 鎌倉市・海蔵寺 2017/06/03

#ケイワタバコの花茎に多い毛 鎌倉市・海蔵寺 2017/06/03

東慶寺本堂裏で栽培されている蔓性で岩崖に絡むように生えるアジサイの一種イワガラミ(岩絡み)と名前がやや紛らわしいか。ヤブタバコ(藪煙草)もまったくの別種。

ケイワタバコの花

星形の紫色で、ふつう下向きに咲く。従って、岩場に接近して下から見上げるように花見をすることになる。花数は多めながら花持ちはあまり良くないため、きれいに満開しているタイミングにはなかなか当たらないのが少々難点。花期はイワタバコ(丹沢で7月末~8月上旬)より早い。

ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

#ケイワタバコ 鎌倉市・東慶寺 2019/06/06

ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

#ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺 2019/06/06

ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

#ケイワタバコ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/06/06

滅多に見ないが稀に白花が出現することあり。シロバナケイワタバコ(白花毛岩煙草)と呼び分けることも。


神武寺(市指定天然記念物「神武寺周辺の岩隙植物群落」、非公開)、#海蔵寺(本堂左奥のやぐらに)、#東慶寺(簡便かつ数多いため観光客に最適、白花も、ついでにイワガラミも)、#円覚寺、#長谷寺(地蔵堂周辺)、散在ガ池森林公園

横須賀市・鷹取山、#報国寺、#建長寺、#円覚寺帰源院(参道入口)、#円覚寺龍隠庵、#薬王寺

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