ハルリンドウ

春竜胆 リンドウ目/リンドウ科/リンドウ属 花期/(箱根)3月末~5月中旬 結実期/4月下旬~6月上旬
学名/Gentiana thunbergii (G.Don) Griseb. var. thunbergii

稀少

ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

山野の低草地に生える一年草(越年草)。リンドウ(竜胆)の仲間で、春咲きする小型なもの。草丈はおよそ15cm以下なので、だいぶ小さい。神奈川県には自生なし。東京都は絶滅。千葉県と山梨県は絶滅危惧IB類(EN)相当の指定ながらも自生あり。静岡県自生あり。なので、神奈川県内でも丹沢の奥地で発見されるなんていうことも、今後もしかしたらあるかもしれない。一般に栽培されるものでもないので、見かける機会なし。「春の山野草展」に出品があるかも、くらいか。箱根湿生花園では毎年何らかの形で展示があると思われる。

ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/03/30

#ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/03/30

ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

#ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

春咲きの小型なリンドウの仲間として、フデリンドウ(筆竜胆)とコケリンドウ(苔竜胆)なるものもあり。両者は神奈川県にも分布がある。これら三者はいずれも越年草で、見分けられなければいけない。ハルリンドウは三者の中ではすらっと大型で、茎が地際の基部で分岐するらしく実際には茎が叢生(そうせい、株立ち)しているように見える。それ以上茎は分岐せず、そのまま頂上に一個の花を付ける。萼片は開かない。フデリンドウは小型で、茎の特に上部でよく分岐し花を多数付ける。萼片は開かない。コケリンドウは小型で、茎は下部でも上部でもよく分岐し、その頂上に花を一個付ける。花色は薄め。萼片は開いて反る。

ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

ハルリンドウの花

一般的なリンドウは秋咲き、フデリンコケリンハルリンは春咲きである。上向きに咲く。花色は青。

ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#ハルリンドウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13


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