クワガタソウ

鍬形草 シソ目/オオバコ科/クワガタソウ属 花期/(山地)4月~6月中旬
学名/Veronica miqueliana Nakai

稀少

クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

山地に生える多年草。名は、実の形状が二本の鍬形を伴った兜(かぶと)のような形状をしていることから。神奈川県内では丹沢や箱根に自生あり。湘南・鎌倉・三浦半島では栽培ものも含めて一切見かける機会なし。植物にある程度詳しい人なら、身近な外来帰化雑草であるオオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)がクワガタソウ属に分類される植物であるというという話が頭に浮かぶに違いない。が、そのクワガタソウとやらを見た例(ためし)はないという人はいっぱいいそう。山歩きをする人からしたら、さほど珍しがるほどのものではないかもしれないけれども。

クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

クワガタソウの葉 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#クワガタソウの葉 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

民家の庭などで栽培されているものは、外国産の園芸植物ベロニカ(クワガタソウ属に分類される植物(の特に外来種)を総称していう)だろう。

クワガタソウの花

見慣れたオオイヌノフグリの花を少しばかり大きくしたような姿。花径1.3cm。花色は赤紫色ないしピンク色で、濃淡は変異が大きいらしくほぼ白っぽいものも。完全な白花品種も希にあるようで、シロバナクワガタソウ(白花鍬形草)と呼び分けられることも。

クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

#クワガタソウ 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/04/13

クワガタソウの実

扁平で、頂上部分を欠いた三角形。山を横から見た風景にも。その手前と向こう側に各二本の萼片が直立する(これが鍬形に喩(たと)えられた)。

クワガタソウの若い実 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

#クワガタソウの若い実 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

クワガタソウの若い実 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

#クワガタソウの若い実 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

クワガタソウの若い実 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03

#クワガタソウの若い実 箱根湿生花園・企画展「春の山野草展」 2023/05/03


山北町・西丹沢ビジターセンター(西沢など、野生のものを最も簡単に見ることができるか)、#箱根湿生花園

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

オオイヌノフグリ

フォローする