ヒロハノアマナ

広葉の甘菜 ユリ目/ユリ科/アマナ属 花期/3月中旬
学名/Amana erythronioides (Baker) D.Y.Tan & D.Y.Hong

稀少

環境省レッドリスト「絶滅危惧II類(VU)」

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

日当たりの良い雑木林の林縁や草地に生えるとかいう多年草。ヒロハアマナとも。アマナの仲間であるが、葉が違うので混同することはないだろう。神奈川県内では自生が確認されていないものの、周囲を取り囲む埼玉県・東京都・千葉県・静岡県には分布があり山梨県にもあったので、もしかしたら今後発見されることがあるかもしれない。とはいえ、自生地は開発で消滅したとか盗掘被害に遭ったとかそんな話を多く聞く。神奈川県内では栽培もされていないようで目にする機会一切なし。日が当たらないと花はろくに開かないらしいので、屋内で開催されることが多いだろう「春の山野草展」にも出品されないのではないか。

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

葉は、アマナのようにひょろ長いものでなく、ヒガンバナ(彼岸花)を小型にしたような姿をしており、主脈の部分にくっきりと縦一本の太い白色の筋(すじ)が通るのが大きな特徴。白筋はアマナにもあるといえばあるが、よおく見ないとわからない程度のぼんやりした色の違いでしかない。

ヒロハノアマナの葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナの葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

別属であるが、ホソバノアマナ(細葉の甘菜)という植物もある。

ヒロハノアマナの花

アマナよりはぱっと開いて咲く。本来は斜め上を向くはず。見頃の時期はカタクリ(片栗)よりもちょっと早い。

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

花柄(かへい)に生える苞(ほう)は三枚一組。アマナは二枚一組。

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11

#ヒロハノアマナ 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11


埼玉県入間市・#牛沢カタクリ自生地(移植保護200株)、東京都文京区・#小石川植物園(山地植物栽培場(ロックガーデン)=分類標本園南側の柵で仕切られた非公開区域、3月頃に期間限定公開、日照時間が短すぎるのか土壌を乾燥させ過ぎなのか花は垂れて下を向く傾向)、東京都練馬区・#牧野記念庭園、東京都清瀬市・清瀬中里緑地保全地域、東京都小平市・#東京都薬用植物園、東京都調布市・#神代植物公園(野草園)

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