ハリアサガオ(アカバナユウガオ)

針朝顔 ナス目/ヒルガオ科/サツマイモ属 花期/7月中旬~9月 結実期/8月中旬~11月
学名/Ipomoea muricata (L.) Jacq.

稀少

ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/15 18:33

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/15 18:33

園芸栽培されることがある、熱帯アメリカ原産の蔓性の一年草。江戸時代にはもう日本へ伝わっていたとか。名は、茎に針状の突起が多数付く、アサガオ(朝顔)の仲間の意。別名トゲヒルガオ(刺昼顔)。といっても、花は朝も昼でもなく、夕方から開き始める夜咲きである。流通名はアカバナユウガオ(赤花夕顔)。春から初夏にかけて、シロバナユウガオ(白花夕顔)ことヨルガオ(夜顔)と対にしてポット苗が売られているだろう。初夏早めに播くタネもタキイ種苗などから「夕顔」(シノニム(あまり支持されていない学名)Calonyction muricatumの記載あり)の名前で売られており、入手は容易。暑さに強く、日当たり良い所で水はけの比較的良い土を用いれば栽培は容易。とはいえ、夜咲きの草花はそもそも人気が低いため、民家などで栽培されているのを見かけることはまずないだろう。園芸ネットを使って鉢栽培したところ、茎は分枝(ぶんし)をせずに一直線に5mくらいは簡単に登っていった。葉や花はまばらで、とても緑のカーテン(グリーンカーテン)になる代物ではない。苗のうちから摘心(てきしん、ピンチ)を繰り返さないといけなかったかもしれない。また極力上に上に伸びないよう、行灯(あんどん)仕立てで極力横にぐるぐる巻いて行くよう誘引した方が良いかも。水は意外と多く飲むので、鉢が小さいと水切れが原因で下葉を落とす。なお名前が紛らわしいが、ユウガオ(夕顔)は干瓢(かんぴょう)の原料になるウリ科の蔓性の農作物。

ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

葉は心形(ハート形)。葉身は大きいもので15cm程度、但し環境(栄養状態)によって差異大きい。

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

茎(と葉柄の基部側にも小さいのが少々)にやや下向きで先端が少しばかり鈎(かぎ)状に曲がった棘(とげ、植物の世界では刺と表記される)が多数ある。手で触れてもまったく痛くはない。

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の茎 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の茎 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の茎 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の茎 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の花

日没の頃から開き始めて夜に咲き、日の出とともにしぼむ一日花。ヨルガオ(シロバナユウガオ)は大輪の白花であるが、本種はヒルガオ程度の中輪で、花径5cm弱。花色は、やや薄めな赤紫色。日の当たり具体によってピンク色っぽく感じるかも。ぽつりぽつりだが、長きにわたって咲くので肥料は切らさないよう。

ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12 18:42

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12 18:42

ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/12

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の実

くいっと真下を向いて、トーチ形の実ができる。

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の若い実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の若い実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の若い実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の若い実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/30

ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/11

#ハリアサガオ(アカバナユウガオ)の熟した実 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/11


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