藍 ナデシコ目/タデ科/イヌタデ属 収穫/8月 花期/9月~10月上旬 結実期/10月~11月上旬
学名/Persicaria tinctoria (Aiton) Spach
薬用改良種稀少
#アイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/20
原産地は東南アジアだとか中国だとかいわれる、タデ科としては中型の一年草、の園芸種。染料として藍染め(あいぞめ)に用いられるアイである。しかしてその正体はアカマンマ(赤まんま)の名前でお馴染みの雑草イヌタデ(犬蓼)の仲間。別名タデアイ(蓼藍)、アイタデ(藍蓼)。品種は様々あり。草丈はおよそ人の膝(ひざ)上から胸程度(1m未満)。四方八方によく枝を出すので高さと同程度の横幅もあり場所を取る。湘南・鎌倉・三浦半島では、藍染め体験会などを催している大きな公園等が畑である程度まとまった本数を栽培していることあるも、滅多に見かけはしないか。タデ科の植物はどれも似たり寄ったりな姿なので、一本その辺に植えられていてもアイと認識できない可能性は高い。鉢植え栽培も可能であるが、大型化する上によく水を吸うようなので、水切れさせないように特に真夏は一日一回(早朝または日没前)ないし二回(早朝及び日没前)の水やりが必要。水切れさせると葉が縮れてしまって葉が枯れやすい。
#アイ(タデアイ)の鉢植え 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/24
#アイ(タデアイ)の鉢植え 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
藍染めの原料になるのは葉。傷んだ部分が(黒ずんだ)藍色をしているのが大きな特徴。
#アイ(タデアイ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/24
#アイ(タデアイ)の葉 鎌倉広町緑地 2017/08/24
#アイ(タデアイ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ)の傷んで藍色に変色した葉 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
青は藍より出て藍より青し(青色はアイから作られるが、アイよりも青いのだ)──
は、古代中国の思想家・荀子(じゅんし)の言葉。”弟子は先生をも超えることができるのだから、途中でやめてしまわないで学問に励み続けなさい”といった意味。「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」といっても同じ。
#アイ(タデアイ)の茎 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ)の茎 鎌倉広町緑地 2017/08/24
カツオゾウムシ(鰹象鼻虫)の仲間だろうか、幼虫のイモムシ(芋虫)が茎の髄(ずい)を食害することがある。外観に大きな変化はないが、なんだか茎が上向きに立ち上がる力が弱くなってきたと感じたら要確認。茎を指で摘まんでみてふにゃっと潰れたらイモムシが潜(ひそ)んで茎の中身を食い荒らしている可能性大。予め薬剤を使って防除をするか、発生したら茎ごと切除する。
アイ(タデアイ)の花
枝の先端にタデ科らしい穂状の花序を立てる。花色は赤っぽいものからほぼ白まで。赤色が濃い品種は花観賞用に栽培されることがないでもないらしい。藍染め用に栽培されているアイは開花前にごっそり刈り取られているだろう。
#アイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#アイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/09/06
#花期終盤のアイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/07
#花期終盤のアイ(タデアイ) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/07
アイ(タデアイ)の実
蕾にしては大きな粒で赤みが色濃くなったものが実。
#アイ(タデアイ)の実 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/07
#アイ(タデアイ)の実 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/07
#アイ(タデアイ)の実 茅ヶ崎市浜之郷 2020/10/07
東京都八王子市・#東京薬科大学薬用植物園(圃場)、横浜市鶴見区・#三ツ池公園(旧分区園=テレビ神奈川三ツ池送信所北側)
#鎌倉広町緑地(畑、8月下旬の藍染教室用に刈り取られる)
アイも育てているのですね。
見たいと思っている花の一つです。