アゲラタム

キク目/キク科/カッコウアザミ属 花期/4月下旬~12月上旬
学名(ムラサキカッコウアザミ)/Ageratum houstonianum Mill.

外来種改良種

生態系被害防止外来種リスト「総合対策外来種」

アゲラタム 横浜市栄区・長倉町小川アメニティ 2021/05/30

#アゲラタム 横浜市栄区・長倉町小川アメニティ 2021/05/30

園芸栽培される、中米原産の(日本では)一年草。和名はムラサキカッコウアザミ(紫藿香薊)ないしオオカッコウアザミ(大藿香薊)。鳥のカッコウ(郭公)とは関係なくて、生薬の藿香(かっこう)になるカワミドリ(川緑)という植物に葉が似て、花がアザミのようだ、という意味の名前。園芸の分野ではカッコウアザミ属に分類される植物の総称としてアゲラタムが用いられている。草丈が20cmにも満たない矮性(わいせい)品種(’アロハブルー’がよく流通している)も含めて園芸種いろいろあり。初夏にポット苗が安価(’アロハブルー’150円程度)で流通する。耐暑性が強いので、日当たりの良い場所に地植えにして放ったらかし気味に栽培すると良い。葉がもこもこ茂るので、ハダニ(葉壁蝨)はしっかり防除しないと見栄えが一気に悪化する。

若いアゲラタム 横浜市栄区・長倉町小川アメニティ 2021/05/30

若い#アゲラタム 横浜市栄区・長倉町小川アメニティ 2021/05/30

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

花壇に植えられた矮性アゲラタム(中央下の青紫花群) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/11/06

花壇に植えられた矮性#アゲラタム(中央下の青紫花群) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/11/06

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

矮性アゲラタム('アロハブルー') 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/28

矮性#アゲラタム(’アロハブルー’) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/28

葉は対生(花の近くの小さな葉は互生)。丸みを感じる形状で、角張らない。葉身は、幅≒長さ。茎や葉柄(ようへい)などに開出毛がたいへん多く生えており、けばけばしている。

アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

矮性アゲラタム('アロハブルー')の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

矮性#アゲラタム(’アロハブルー’)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタムの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタムならではの丸っこい葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタムならではの丸っこい葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタムの開出毛が多い茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#アゲラタムの開出毛が多い茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

矮性アゲラタム('アロハブルー')の茎に生えた開出毛 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

矮性#アゲラタム(’アロハブルー’)の茎に生えた開出毛 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

アゲラタムとユーパトリウムの見分け方

アゲラタムの高性品種は特に、ユーパトリウムとたいへん紛らわしい。アゲラタムにそっくりな宿根草という意味で、ユーパトリウムが宿根アゲラタムと呼ばれることもあって、余計に混乱を招いている。花はそっくりすぎて花の写真を見せられてもどちらなのかわからないほどなので、葉の形状と茎の毛で見分ける。


アゲラタム

=ムラサキカッコウアザミ、オオカッコウアザミ

一年草⇒花期が長く、よく咲き続ける。冬に枯れて終わり。こぼれダネで翌年も新株が生えてくることはある。
葉は丸っこく、鋸歯は(ユーパトリウムに比べれば)やや不明瞭な傾向。葉身は、幅≒長さ。
茎などに生える毛は開出毛でよく目立ち、けばけばした印象。


ユーパトリウム

=セイヨウフジバカマ(西洋フジバカマ)、ヨウシュフジバカマ(洋種フジバカマ)、アオバナフジバカマ(青花フジバカマ)、シュッコンアゲラタム(宿根アゲラタム)、ミストフラワー、ブルーミストフラワー、コノクリニウム

多年草(宿根草)⇒毎年咲いてくれるが、花期は短め。冬に地上部は枯れるが、翌年また生え出てくる。地下茎で増える。
葉身基部の両端は角張り気味、葉先はやや尖り気味、鋸歯はやや粗め。葉身は、幅<長さ。
茎などに生える毛は伏毛(ふくもう)で目立たない。

※現在はヒヨドリバナ属(ユーパトリウム)ではなくコノクリニウム属に移されている。

アゲラタムの花

キク科なので花は頭状花序(頭花)で、複数個が密生し散房花序を形成する。頭花は筒状花(とうじょうか)だけからなり、二裂した長い雌蕊の花柱が突き出て華やかさを演出している。花色は青紫色が普通。他に、赤紫、ピンク、白なども。

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/10/09

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/09/11

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#アゲラタム 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

矮性アゲラタム('アロハブルー'、中央は咲き終わり) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

矮性#アゲラタム(’アロハブルー’、中央は咲き終わり) 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

矮性アゲラタム('アロハブルー')の総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

矮性#アゲラタム(’アロハブルー’)の総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2021/08/03

近似種カッコウアザミは、花が白っぽく、華やかさも欠く形状ため、見劣りする。栽培されてきた歴史は古いようだが、今は一般的には流通していない。帰化雑草としてごく希に発見されているようながら、基本的には見かけないものとして無視してよい。


#大船フラワーセンター

参考資料

『牧野日本植物図鑑』 牧野富太郎著 北隆館発行(1940)

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ユーパトリウム

マルバフジバカマ