上溝桜 バラ目/バラ科/ウワミズザクラ属 花期/4月中旬~下旬 結実期/7月中旬~8月中旬
自生種稀少保護
#ウワミズザクラ 平塚市・総合公園 2017/04/19
山野に生える落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。花はブラシ形の奇妙なものであるが、れっきとしたサクラ(桜)の近似種である。名は、この木の板に溝を彫ったものが亀卜(きぼく、かめうら)という占いで使われていたことに因むという。卜(うら)・溝(みぞ)・桜(さくら)、が転訛(てんか)してウワミズザクラになったとかどうとか。神奈川県相模原市の上溝(かみみぞ)地区原産のというわけではなく、県内各所に自生あり。とはいえ、湘南・鎌倉・三浦半島では見かける機会はあんまりないか。公園などに植えられていることがある。
#ウワミズザクラ 茅ケ崎里山公園 2017/04/21
#ウワミズザクラの熟し始めた実 茅ケ崎里山公園 2017/07/29
ウワミズザクラの枝葉 小田原市早川 2019/04/13
ウワミズザクラの花
サクラの仲間なので葉はサクラだが、花は花序を形成し白色ブラシのように見える。
ウワミズザクラの蕾 小田原市早川 2019/04/13
#ウワミズザクラ 平塚市・総合公園 2017/04/19
#ウワミズザクラ 平塚市・総合公園 2017/04/19
#ウワミズザクラ 平塚市・総合公園 2017/04/19
よく似たイヌザクラ(犬桜)もじきに開花する。枝から伸びた花序の柄(え)に葉が付くのがウワミズザクラ、葉がないのがイヌザクラ。幹(樹皮)の様子が特殊で花期も大きく異なるので見間違えることはないが、バクチノキ(博打の木)、別名ビランジュ(毘蘭樹)も似たようなブラシ形の花序が咲く。リンボク(橉木)というのもないわけではないが、奥湯河原にひっそりあるのみで栽培されることもまずない。
#ウワミズザクラの特徴 平塚市・総合公園 2017/04/19
#ウワミズザクラ 茅ケ崎里山公園 2017/04/21
ウワミズザクラの実
緑色から黄、赤、黒と色付いて熟す。熟した実はおそらく鳥が啄(ついば)んでゆくのだろう、一週間もたたないうちに消えてなくなってしまう。
ウワミズザクラの色付き始めた未熟な実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
ウワミズザクラの色付き始めた未熟な実 横浜市戸塚区・舞岡公園 2019/06/26
#ウワミズザクラの熟し始めた実 茅ケ崎里山公園 2017/07/29
#ウワミズザクラの熟し始めた実 茅ケ崎里山公園 2017/07/29
横浜市金沢区・#金沢自然公園(みずの谷の木橋西側)、横浜市戸塚区・舞岡公園(北門より北の山側)
源氏山、#茅ケ崎里山公園(パークセンターから一寸峠(ひとあしとうげ)へ向かう途中の右手東側・栗の木広場への下り口にある広場にウワミズザクラ3本・イヌザクラ1本植樹、平成29年(2017)初夏に1本倒伏・支柱で囲い再生図る、付近に咲く妙な花はヤマグワ(山桑)の雄花)、#清水谷、平塚市・#総合公園(野外ステージ付近)、高麗山公園(地獄沢口など)、#高来神社(参道中段西へ入る民家前)
秦野市・#葛葉緑地(駐車場)、小田原市早川・太閤一夜城と長興山史跡巡りコース(自然を楽しむ みち②「スダジイの古木」付近)