トクサ

砥草、木賊 トクサ目/トクサ科/トクサ属 花期/4月~10月
学名/Equisetum hyemale L. subsp. hyemale

トクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/03

#トクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/03

園芸栽培される常緑の多年草。本来は湿地などの水辺に生えるシダ植物。地上茎を伸ばして増殖するため群生しやすい。見た目が小振りな青ダケ(竹)のようなので和風庭園の風情を醸し出すのに好まれ、レストランや公園、寺境内や民家などに植栽されているものをしばしば見かける。湘南・鎌倉・三浦半島に自生なし。神奈川県内にあるものはいずれも栽培ないしその逸出のようである。

和風な雰囲気作りに植栽されたトクサ 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

和風な雰囲気作りに植栽された#トクサ 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

茎は直立し、草丈は人の膝(ひざ)から腰くらい。ふつう枝は一切出さず、茎一本だけで立っている。硬めで、縦に条(すじ)がたくさん入っておりざらざらした手触り。このざらざらが現代でいうところの紙やすりとして、物を研磨するのに用いられたらしい。

トクサ 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

#トクサ 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

トクサ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/09/01

#トクサ 鎌倉市・円覚寺龍隠庵 2019/09/01

近似種にイヌドクサ(犬砥草)なる雑草あり。全体的な姿はトクサというよりスギナ(杉菜)イヌスギナ(犬杉菜)に似ている。茎はトクサ同様ざらざら感あり。

トクサの花(胞子嚢穂)

茎のてっぺんにツクシ(土筆)のような姿の胞子嚢穂(ほうしのうすい)を付けて胞子を飛ばす。シダなので花は咲かない。夏の前後を含めた長い間、ぽつりぽつりと長きに渡って胞子葉を付けてゆく。

トクサの若い胞子葉 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

#トクサの若い胞子葉 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

トクサの若い胞子葉 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06

#トクサの若い胞子葉 鎌倉市・茶織菴 2019/06/06


横浜市金沢区・#金沢自然公園(みずの谷)、横浜市戸塚区・#俣野園

鎌倉市・横大路・#茶織菴、#円覚寺(妙香池畔)、#円覚寺龍隠庵、#大船フラワーセンター(和風庭園)、平塚市・#総合公園(日本庭園)

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