リュウキンカ

立金花 キンポウゲ目/キンポウゲ科/リュウキンカ属 花期/3月下旬~4月
学名/Caltha palustris L. var. nipponica H.Hara

有毒稀少

神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」

リュウキンカ 箱根湿生花園 2017/04/10

#リュウキンカ 箱根湿生花園 2017/04/10

ごく浅い水中や湿地に生える抽水植物ないし湿生植物で、多年草。名は、茎を直立させて黄色い花を咲かせることに由来。神奈川県内では箱根に自生があるとかどうとか。湘南・鎌倉・三浦半島に分布なし。花がかわいらしいため希少な山野草として栽培されることあるも、それも見かけないか。身近な花壇や農地周辺で栽培されている、あるいは人家周辺に逸出しているリュウキンカらしきものはすべて(広義の)ヒメリュウキンカ(姫立金花)だろう。水辺でない場所に生えているのは全部(広義の)ヒメリュウキンカの方。

水辺に植えられたリュウキンカ 箱根湿生花園 2017/04/10

水辺に植えられた#リュウキンカ 箱根湿生花園 2017/04/10

間近で花を観察できた例(ためし)ためしがないので定かでないが、花径は(ヒメリュウキンカと同等の)3cm弱という。花弁(のように見える萼片)は五枚。希に六枚くらいあるものも。(広義の)ヒメリュウキンカには長さが異なる萼片と花弁の両方がある。リュウキンカと(広義の)ヒメリュウキンカは雌蕊周辺の形状も異なる。リュウキンカは突起物が束になっているのに対して、(広義の)ヒメリュウキンカは丸い玉。従って咲き終わって花弁が散れば、明らかに形状が異なる若い実が姿を現すこととなる。

葉の縁(ふち)には明確な鋸歯あり。

リュウキンカの葉 箱根湿生花園 2017/04/10

リュウキンカの葉 箱根湿生花園 2017/04/10

小型な品種コバノリュウキンカ(小葉の立金花)、茎が長く伸びて倒れる変種エンコウソウ(猿猴草)も栽培されることがある。


横浜市中区・#三溪園、横浜市南区・#こども植物園(事務所向い湿生植物の池にコバノリュウキンカとエンコウソウの鉢植え)

#箱根湿生花園(4月、エゾノリュウキンカが多くて紛らわしい)、#箱根恩賜公園(野鳥の池に植栽、5月)

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