トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)

常盤露草(緑博多唐草) ツユクサ目/ツユクサ科/ムラサキツユクサ属 花期/5月~8月
学名/Tradescantia fluminensis Vell.

外来種改良種駆除

(広義の)ノハカタカラクサ=外来生物法「要注意外来生物」(廃止)
(広義の)ノハカタカラクサ=生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

林内の薄暗いやや湿った場所に群生する、南米原産の多年草。トキワツユクサ(=広義のノハカタカラクサ)には出自の園芸品種の違いか二系統あるとされており、そのうちの一つは狭義のノハカタカラクサ(以下本文中ではトキワツユクサ(ノハカタカラクサ)と表記する)、もう一つがミドリハカタカラクサ(以下同じくトキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)とする)である。※この辺りの話はトキワツユクサ(ノハカタカラクサ)参照。

林内に茂ったトキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

林内に茂ったトキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 鎌倉市・極楽寺切通 2017/05/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 鎌倉市・極楽寺切通 2017/05/30

トキワツユクサの仲間の分類


1)トキワツユクサ(=広義のノハカタカラクサ)
 ├1-A)狭義のノハカタカラクサ
 └1-B)ミドリハカタカラクサ
2)オオトキワツユクサ


ミドリハカタカラクサとノハカタカラクサの比較 鎌倉市扇ガ谷・化粧坂切通道 2018/06/02

ミドリハカタカラクサとノハカタカラクサの比較 鎌倉市扇ガ谷・化粧坂切通道 2018/06/02

トキワツユクサ(ノハカタカラクサ)に対し、葉や花はおよそ一回り大きい。基本的には茎や花柄(かへい)は紫色を帯びない緑色。従って、トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)はオオトキワツユクサ(大常盤露草)とたいへん誤認されやすく、オオトキワツユクサであるとブログ等で紹介されているものは少なくとも神奈川県内に限ってはほとんどすべてがトキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)である。但しオオトキワツユクサは雑種(ハイブリッド、の園芸種を由来とする)である可能性も指摘されており、両者の区別は必ずしも明確でないかもしれない。とりあえず、『神奈川県植物誌2018』に従って、オオトキワツユクサは葉身が7cm以上あって萼に生える毛の長さは約1mm以上、のものとしておく。となるとやはり、湘南・鎌倉・三浦半島の林床でまま見かけるオオトキワツユクサらしきものは基本的にすべてトキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)の方であると考えて差し支えない。

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)

トキワツユクサ(ノハカタカラクサ)と同様の、三枚花弁の白花。少しばかりトキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ)の花の方が大きめな傾向。雄蕊と一緒に生える白色の毛も豊かな傾向。

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 鎌倉市山ノ内/梶原・葛原岡神社道 2018/06/02

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 鎌倉市山ノ内/梶原・葛原岡神社道 2018/06/02

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 鎌倉市・極楽寺切通 2017/05/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 鎌倉市・極楽寺切通 2017/05/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

萼に生える毛はおよそ5mm以下。

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30

トキワツユクサ(ミドリハカタカラクサ) 秦野市・立野緑地 2021/04/30


観音崎公園(日陰の各所に極めて多い、一部ノハカタカラクサも)、鎌倉市扇ガ谷・化粧坂切通道、極楽寺切通、鎌倉市山ノ内・八雲神社、鎌倉市山ノ内/梶原・葛原岡神社道

秦野市・立野緑地

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