ミチノクフクジュソウ

陸奥福寿草　キンポウゲ目／キンポウゲ科／フクジュソウ属　花期／2月
学名／Adonis multiflora Nishikawa et Ko.Ito

有毒稀少

環境省レッドリスト「準絶滅危惧（NT）」

#ミチノクフクジュソウ　東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター　2020/02/08　12：58

名前に反して東北地方のみならず本州から九州にかけて自生があるという多年草。かつて（広義の）フクジュソウと呼ばれていたものは現在四種に細分化されており、その内の一種。『神奈川県植物誌2018』によれば神奈川県内に自生しているのはいずれも（狭義の）フクジュソウで、ミチノクフクジュソウはない。栽培も外観がほぼ同じなフクジュソウないし園芸種で事足りるため、わざわざミチノクフクジュソウを植えているところもないか。茎は中空（ちゅうくう）。仮に植えてあったとしても茎を切断してみなければはっきりとは同定できないため、ミチノクフクジュソウである確認はしようもないけれども。野生種は他に北海道産のキタミフクジュソウ（北見福寿草）、四国・九州産のシコクフクジュソウ（四国福寿草）というのがいる。一般にフクジュソウの名で市販されているものはフクジュカイ（福寿海）という園芸種である可能性大。