コセンダングサ

小栴檀草 キク目/キク科/センダングサ属 花期/9月下旬~12月 結実期/10月~1月

外来種駆除

外来生物法「要注意外来生物」(廃止)

コセンダングサ 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサ 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

熱帯アメリカ原産という一年草。道端や荒れ地をはじめそこいらじゅうに雑草として生えている帰化植物。よく群生もする。センダングサの仲間のうち最も頻繁に見かけるのがコセンダングサ。従って本種がセンダングサと俗称されることがある。子供がひっつき虫として遊んでいるのはもっぱら本種の未熟な実である。草丈は人の腰くらいであるが、日当たりがあまりよくない道端に生えたものなどには2mを超えるものも。要注意外来生物を改定した生態系被害防止外来種リストからはなぜか除外された。最近はコシロノセンダングサ(小白の栴檀草)との雑種とされるアイノコセンダングサ(合の子栴檀草)が増えているような気がしないでもない。

コセンダングサの群生 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサの群生 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサの群生 小田原市早川・桜株農道 2019/12/04

コセンダングサの群生 小田原市早川・桜株農道 2019/12/04

葉はセンダングサと違ってふつう一回羽状複葉で、小葉(しょうよう)は三枚ないし五枚。

コセンダングサの葉 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサの葉 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサの花

花は黄色の筒状花(とうじょうか、管状花)のみで舌状花がないのが特徴。花径(花序の直径)は8~10mm程度。

コセンダングサ 二宮町・せせらぎ公園 2016/09/14

コセンダングサ 二宮町・せせらぎ公園 2016/09/14

コセンダングサ 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサ 茅ケ崎里山公園 2017/10/05

コセンダングサ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/10/09

コセンダングサ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/10/09

コセンダングサ、花径1cm 茅ヶ崎市浜之郷 2018/10/09

コセンダングサ、花径1cm 茅ヶ崎市浜之郷 2018/10/09

コセンダングサの実

名前の由来は、先に日本に帰化していたセンダングサに比べると実が小さい(長さが短い)ことに因むか。棘(とげ)はふつう三本。四本のものもあるらしい。この棘が動物や野鳥の毛、あるは人間の衣服に突き刺さり、種子(のように見える痩果(そうか))が遠くの地まで運ばれてゆく算段。

コセンダングサの実 横須賀市・貝山緑地 2017/10/24

コセンダングサの実 横須賀市・貝山緑地 2017/10/24

コセンダングサの実 茅ヶ崎市下町屋・小出川 2018/10/28

コセンダングサの実 茅ヶ崎市下町屋・小出川 2018/10/28

コセンダングサの種子(のように見える痩果) 茅ヶ崎市西久保 2018/12/18

コセンダングサの種子(のように見える痩果) 茅ヶ崎市西久保 2018/12/18

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『コセンダングサ』へのコメント

  1. 村松 正敏 投稿日:2022/11/06(日) 20:40:02 ID:8f1ebb3a0 返信

    ミカン畑の雑草取りをしています。こせんだん草には非常に苦労しています。
    本当に一年草なんですか?
    茎が地面にはいずりそこから又根が生えてものすごく太くなり、上の茎を取っても又その地に根づいた茎からあとからあとから茎が出てきます。その茎がとても太くて、1年でこんなに太くなるのかなと、疑問に思います。
    この2~3年爆発的に増え、
    手に追えない状態です。
    あまり除草剤は使いたくないのですが、何か駆除する方法はありますか?

    • mirusiru.jp 投稿日:2022/11/06(日) 22:39:51 ID:88f9dae71 返信

      村松正敏さん、こんばんは。

      >本当に一年草なんですか?

      まず一年草なのか多年草なのか、すべての植物を自分で栽培して確認した上で掲載しているわけではありませんので、”じつは違っていた”ということはあるかもしれません。その場合はご指摘いただければ幸いです。一年草であっても、コセンダングサのようにだいぶしぶとい植物は真冬や真夏を越して多年草化しているものが、もしかしたら中にはあるのかもしれません。

      >茎がとても太くて、1年でこんなに太くなるのかなと、疑問に思います。

      コセンダングサの実生栽培は経験ありませんが、センダングサおよびコバノセンダングサをタネから育てたことがあり、一年で(正確には三ヶ月くらいで)大きく成長しました。
      同様に迷惑雑草として知られるオオオナモミおよびイガオナモミもタネから栽培しましたが、やはり一年で(正確には半年足らずで)巨大化しました。
      コセンダングサ程度のサイズであれば、”1年でこんなに太くなる”ことに呆れはしますが、特に違和感はありません。ヒマワリも一年草ですよね。

      >駆除する方法

      駆除方法は存じません。以下、あくまでも一般論として。
      いつも思うのですが、皆さんなぜそんな大きくなるまで放っておかれるのでしょう。大きく成長してからでは根張りが強固になるので、除草剤を撒くか、刈払機で丸禿げに刈るか、諦めて放っておくか、しか手がないように思います。結局除草って、草ができるだけ若いうちに処理してしまうよりないのでは。発芽したばかりの段階で草削りで地表をがりがりひっかくのが一番簡単なような。草丈30cm以下のタイミングで一本一本手で引っこ抜く、三角ホーなどでざくざく掘り上げる、機械で浅く耕す。あるいは大枚をはたいて防草シートを敷き詰めておく。コセンダングサ以上に先に繁茂する植物をびっしり生やしておく。簡潔な解決法は存じません。

      一年草は種子を大量に作る性質があります。逆に申せば、種子ができる前に毎年毎年処分をしていけば株数は徐々に減っていくことが予想されます。土壌シードバンクの問題があるので、ニ三年で激減し消滅するなんていう期待はしない方がよろしいかもしれませんけれども。