犬千振 リンドウ目/リンドウ科/センブリ属 花期/10月中旬~下旬 結実期/11月下旬
稀少保護
環境省レッドリスト2018「絶滅危惧II類(VU)」
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IB類」
イヌセンブリ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/10/12
湿地に生える一年草(越年草)。花がセンブリに似ているが苦みがなく、薬用にならないもの。センブリよりも草丈が高めで、もしゃもしゃした毛が豊か。神奈川県内では箱根町仙石原の湿原と横浜市栄区の湿地、わずか二ヵ所でのみに自生が確認されている県内絶滅すれっすれのもの。大事に保護はされているものの、湿地を枯らすという失態を平気でやらかす公園を多々見てきているだけにどこまで継続して維持できるか。
イヌセンブリの花
花色は白で、花弁には黒っぽい(紫色らしい)条(すじ)が入る。
イヌセンブリ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/10/12
イヌセンブリ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/10/12
イヌセンブリ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/10/12
イヌセンブリの実
枯れたら完熟。実は上向きにぱかっと口を開けており、中には小さな粒の種子が大量に収まっている。タネがたくさんできる割には株数がそこまで多くない。土壌シードバンクを形成してくれているならよいのだが、ただ単に不稔ばっかりですとか発芽率が悪いだけですとかだと、ふとした悪条件一発で今以上に激減してしまう心配も。
イヌセンブリの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/12/02
イヌセンブリの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/12/02
イヌセンブリの種子 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/12/02
横浜市栄区・横浜自然観察の森(10月15日前後)
箱根町・仙石原湿原(立入禁止、箱根湿生花園での展示はされていないか)