ムラサキセンブリ

紫千振　リンドウ目／リンドウ科／センブリ属　花期／11月～12月上旬　結実期／12月中旬～1月
学名／Swertia pseudochinensis H.Hara

自生種稀少保護

環境省レッドリスト「準絶滅危惧（NT）」
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IA類」

#ムラサキセンブリ　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/21

山野の明るい草地に生えるらしい一年草（越年草）。センブリ（千振）の近似種であるが、ムラサキセンブリは花が紫色でより大型。草丈は、しっかり成長したものであれば人の膝（ひざ、約50cm）よりも背高に育つ。神奈川県内では三浦半島の一部地域に辛うじて自生が残っていることが知られていたが、近年その自生地（の一部）は京浜急行電鉄によって造成開発され失われた。丹沢西端にもあるとかどうとか。栽培はやや難。水はけの良い土を用い、気持ち乾燥気味に育てると良いか。猛暑の真夏の真昼間の直射日光に当てると葉が焼けて腐るので、夏場は風通しの良い涼しめな半日陰に置く。肥料は少なめ弱めで。アブラムシ（油虫）が付くことがあるので、薬剤で防除する。

#ムラサキセンブリの越冬幼株　茅ヶ崎市浜之郷　2020/03/01

#ムラサキセンブリの若い株　茅ヶ崎市浜之郷　2020/05/12

#ムラサキセンブリ　東京都調布市・神代植物公園　2018/11/10

#ムラサキセンブリ　東京都調布市・神代植物公園　2018/11/10

#ムラサキセンブリ　東京都調布市・神代植物公園　2018/11/10

#ムラサキセンブリの茎上部の葉　茅ヶ崎市浜之郷　2020/10/11

#ムラサキセンブリの茎上部の葉　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/22

#ムラサキセンブリの葉　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/17

#ムラサキセンブリの茎下部の葉　茅ヶ崎市浜之郷　2020/10/11

#ムラサキセンブリの茎下部の葉　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/21

ムラサキセンブリの花

花弁（花冠裂片）はふつう五枚で、花色は紫。生育環境によって色味は濃淡が出る模様。濃いめの紫の条（すじ）が入る。花弁は明るい日中は開き、暗くなるとやや閉じる。風が吹くとやたらゆらゆら揺れるので、花見は無風の昼に。

#ムラサキセンブリ　東京都調布市・神代植物公園　2018/11/10

#ムラサキセンブリ　東京都調布市・神代植物公園　2018/11/10

#ムラサキセンブリ　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/22

#ムラサキセンブリ　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/28

#ムラサキセンブリ　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/28

#ムラサキセンブリ　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/28

#ムラサキセンブリ　茅ヶ崎市浜之郷　2020/11/28

ムラサキセンブリの実

花弁は散らずに閉じ、蕊も落ちずにそのまま残り、雌蕊が膨らんで実ができる。熟すと先端が僅かに裂開し、風で揺られると中に収まっていた種子がばら撒かれる仕組み。開花時期が遅いせいで実が熟すのも遅れるため、種子がしっかりできる前に強い霜に当たって株ごと傷む疑惑あり。

#ムラサキセンブリの熟した実　茅ヶ崎市浜之郷　2020/12/27

#ムラサキセンブリの熟した実　茅ヶ崎市浜之郷　2021/01/03

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