ヒメシロネ

姫白根 シソ目/シソ科/シロネ属 花期/8月~9月
学名/Lycopus maackianus (Maxim. ex Herder) Makino

自生種稀少保護

ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

#ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

山地や丘陵地にある日当たりの良い湿地に生える多年草。シロネやコシロネ(小白根)に比べれば小さいというだけで草丈は人の膝(ひざ、高さ50cm)程度にはなるので、小型な植物ではない。茎は直立し、分枝はあまりしない。葉は十字対生。近似種に比べて、葉は細いと感じるだろう。神奈川県内では、川崎市の生田緑地や茅ヶ崎市・赤羽根十三図(あかばねじゅうさんず)、箱根仙石原など、局地的な数地点にのみ自生あり。県の絶滅危惧IB類ないしII類相当と思われるが、指定はない。

ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

#ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

#ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

#ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

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ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/09/02

#ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/09/02

シロネも湿地に生えるが、高さ1mくらいにはなるかなり大型なもの。神奈川県内では高度経済成長期の昭和40年(1965)頃をもって絶滅。名は、地下茎が白いことから。コシロネも湿地に生え、湘南・鎌倉・三浦半島を含めて多くはないが分布は広くある普通種。草丈40cm以下で、葉は幅広で、萼片が細長くは尖らない、というものあらばエゾシロネ(蝦夷白根)で、箱根仙石原などにのみ自生あり。なおシロネグサ(白根草)といったらセリ(芹)の別名である。

ヒメシロネの花

葉腋(ようえき)に密接して輪生するように、シソ科ならではの形状をした花であることがかろうじて視認できる程度のだいぶ小っちゃな、白色の花を咲かせる。ヒメジソ(姫紫蘇)に似た花である。下唇(かしん)に赤紫色の斑紋が入る。

ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

#ヒメシロネ 箱根湿生花園 2023/08/03

参考資料

『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)


川崎市多摩区・生田緑地

赤羽根十三図

#箱根湿生花園(仙石原湿原植生復元区)

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