鏡蓋 キク目/ミツガシワ科/アサザ属 花期/7月~10月
学名/Nymphoides indica (L.) Kuntze
稀少
環境省レッドリスト「準絶滅危惧(NT)」
神奈川県レッドリスト2020「絶滅」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅」
#ガガブタ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
主に西日本に自生する多年草。水草で、日当たりの良い池などの止水の水底の土中に根を張って水面に葉を浮かべる浮葉植物。形態は同属のアサザ(浅沙)に近い。奇妙な名前の由来は不明。鏡の蓋に喩(たと)えられたとされるが、ガガブタ形の蓋など見た例(ためし)がない。もしかしたら水面を鏡に喩えて、水面を蓋するように葉が大いに茂ることに因むか。花がガガイモ(鏡芋)に似ることに関係するか。よくわからない。ブヒーと鳴くことはない。関東地方では茨城県(いばらき-)・霞ヶ浦(かすみがうら)に僅かに自生が残るのみ。神奈川県内では古い記録が確認できるのみで標本は存在せず、絶滅したとされている。栽培されることも滅多にないため、見かけることは希。
#ガガブタ(左側) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
#ガガブタ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
#ガガブタ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
#ガガブタの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
ガガブタの花
アサザのように柄(え)が伸びて来て水面より上に突き出て花を一個咲かせる。花色は白で、花喉部(かこう-)は黄色。花弁の縁(ふち)が細かく咲けて毛が生えているようにもしゃもしゃしているのが印象的。もしゃっていなかったら、アクアリウムなどに利用される北米原産のハナガガブタ(花鏡蓋、バナナプラント)だろう。
#ガガブタ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
#ガガブタ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/08/15
#ガガブタ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/26
#大船フラワーセンター(グリーンハウス前=ハナガガブタも、旧花き即売所)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)