二人静 センリョウ目/センリョウ科/チャラン属 花期/4月下旬~5月中旬
学名/Chloranthus serratus (Thunb.) Roem. & Schult
自生種稀少保護
#フタリシズカ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09
薄暗めの林床に生える多年草。花序が二本立つことからヒトリシズカ(一人静)に対してフタリシズカ。(源義経の妾である)静御前(しずかごぜん)の霊に憑(と)りつかれた女と静御前の亡霊が並んで舞を舞う能の演目「二人静」に因む名という。但し、フタリシズカの花序は必ず二本になるわけではなく、一本のみや、三本、四本程度と数はまちまち。花が終わったあとも成長を続け、ヒトリシズカとは違ってだいぶでっかくなり、草丈は人の膝(ひざ、50cm)くらいになるものも。なので、ちょこっと庭植えにする山野草としてはヒトリシズカほどは好まれない。神奈川県内に広く自生はあるも、見かける機会はさほどない。
林床に生えたフタリシズカ 秦野市・立野緑地 2021/04/24
雑木林に生えたフタリシズカ 秦野市・立野緑地 2021/04/24
#フタリシズカ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09
フタリシズカの群生 藤沢市・新林公園 2022/05/10
まずまず大きくなったフタリシズカ 藤沢市・新林公園 2022/05/10
雑木林に生えたフタリシズカ 大井町赤田/山田 2022/05/19
雑木林に生えたフタリシズカ 中井町古怒田/小田原市上曽我 2022/05/19
花後に大きく茂ったフタリシズカ 藤沢市・新林公園 2017/05/15
フタリシズカの結実期 相模原市緑区・相模原北公園 2022/06/01
葉は十字対生。ふつう二対四枚の葉が茎の上部で輪生のような姿をして生えている。葉身は人の手のひらより大きく(長く)なることも。
フタリシズカの葉 秦野市・立野緑地 2021/04/24
フタリシズカの葉 藤沢市・新林公園 2022/05/10
属名のチャランは落語家林家こん平とは関係なく、中国原産の落葉小低木のチャラン(茶蘭)のこと。葉の雰囲気がチャノキ(茶の木)に似たランのような植物、の意。チャでもランでもないけれども。植物園の温室で見かけることがあるかも。
フタリシズカの花
花弁はなく、白い脳みそのような、白子(しらこ)のような姿の雄蕊の皮(がわ)が見えるのみ。この白子は覆いで、この内側に雄蕊の葯(やく、花粉を出す部分)が密かにある。雌蕊の子房もこの白子に隠されている。
フタリシズカ 大井町赤田/山田 2022/05/19
フタリシズカ 藤沢市・新林公園 2022/05/10
#フタリシズカ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09
フタリシズカ 秦野市・立野緑地 2021/04/24
フタリシズカ 秦野市・立野緑地 2021/04/24
フタリシズカ 秦野市・立野緑地 2021/04/24
フタリシズカの実
フタリシズカの未熟な実 中井町松本・雑色横穴墓群 2022/06/21
東京都文京区・#小石川植物園(公開温室にチャラン)、東京都小平市・#東京都薬用植物園、東京都調布市・#神代植物公園(大温室にチャラン)、横浜市泉区・天王森泉公園くわくわ森
藤沢市・新林公園
#浄妙寺(散策路)、高麗山公園
相模原市緑区・相模原北公園、秦野市・立野緑地、中井町松本・雑色横穴墓群、大井町/中井町/小田原市・いこいの村あしがら~不動山