コゴメウツギ

小米空木 バラ目/バラ科/スグリウツギ属 花期/5月上旬 黄葉/12月中旬~下旬
学名/

自生種

コゴメウツギ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09

#コゴメウツギ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09

丘陵地のやや薄暗い林内、ハイキングコース沿い、半日陰の林縁部などに生える落葉低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。小米(こごめ)とは砕けてしまった小さな米粒のこと。小さな花が見立てられたのだろう。枝が細く長く伸びる様子や葉の形状がモミジイチゴ(紅葉苺)に似ているためつい警戒してしまうが、コゴメウツギには棘(とげ)はないので安全。4月下旬から5月にかけての”ウツギ月間”に開花するが、名ばかりでウツギの仲間ではない。湘南・鎌倉・三浦半島では主に三浦丘陵に自生あり。どこにでも生えているというほどではないにせよ、まま見かけることがある普通種。

コゴメウツギ 秦野市・立野緑地 2021/04/30

コゴメウツギ 秦野市・立野緑地 2021/04/30

コゴメウツギ 秦野市・立野緑地 2021/04/30

コゴメウツギ 秦野市・立野緑地 2021/04/30

コゴメウツギ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09

#コゴメウツギ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2017/05/09

コゴメウツギの葉 秦野市・弘法山公園 2017/05/04

コゴメウツギの葉 秦野市・弘法山公園 2017/05/04

花がよく似た近似種にカナウツギ(金空木)なるものあり。葉がコゴメウツギより大きめで、鋸歯はより鋭利な印象を受ける。神奈川県内では丹沢や箱根といった山地に自生があり、湘南・鎌倉・三浦半島には分布していない。

コゴメウツギの花

まずまず日当たりのある林縁部に生えている株では花序大きく見栄え良好。暗い日陰では暗闇に白いものがぱらぱらと見える程度の寂しい花付きとなる。

コゴメウツギ 秦野市・立野緑地 2021/04/30

コゴメウツギ 秦野市・立野緑地 2021/04/30

コゴメウツギ 秦野市・弘法山公園 2017/05/04

コゴメウツギ 秦野市・弘法山公園 2017/05/04

コゴメウツギ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/05/11

コゴメウツギ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/05/11

コゴメウツギの黄葉

冬、見るべき花など何もない林内で密かによく黄色く染まっている。

コゴメウツギの黄葉 逗子市・三浦アルプス 2018/12/21

コゴメウツギの黄葉 逗子市・三浦アルプス 2018/12/21

コゴメウツギの黄葉 逗子市・三浦アルプス 2018/12/21

コゴメウツギの黄葉 逗子市・三浦アルプス 2018/12/21

念のため、サイズ感や葉の雰囲気が少々似ているヤマブキ(山吹)と混同せぬよう。


三浦アルプス(中尾根)、#東慶寺

清水谷

秦野市・弘法山公園、秦野市・立野緑地